Jリーグジャッジリプレイ

オフサイドでもオンフィールドレビューを行う事がある:2021シーズンJリーグジャッジリプレイ#7

はじめに

本日は、2021年4月20日に配信されたJリーグジャッジリプレイ#7で放送された事例をまとめたいと思います。

今回の、JUDGEMENT ONE POINT LESSONでは「オフサイドのVAR介入」について解説がありました。

今後もJリーグジャッジリプレイを通して、サッカーのルールを学んでいきたいと思いますので、皆さんも参考にしていただければと思います。

 

DAZNのJリーグジャッジリプレイとは

  • 毎週火曜日に更新
  • 週末のJリーグで起こった事象(判定)についてSNSで反響のあったプレーをわかりやすく解説
  • 司会は桑原さん、Jリーグ副理事長の原さん、タレントの平畠さんも出演

 

2021年4月20日配信のJリーグジャッジリプレイでの事例

  • 2021 J1リーグ第10節 セレッソ大阪 対 浦和レッズの事例
  • 2021 J2リーグ第8節 FC琉球 対 東京ヴェルディの事例
  • JUDGEMENT ONE POINT LESSON(2021 J1リーグ第10節 川崎フロンターレ 対 サンフレッチェ広島の事例)

Jリーグジャッジリプレイの映像

事例1:2021 J1リーグ第10節 セレッソ大阪 対 浦和レッズの事例

  • セレッソ大阪のスローインの場面。スローインを関根選手がクリアしたボールを松田選手がシュート。
  • これが小泉選手のペナルティエリア外でのハンドとなりセレッソ大阪にフリーキックとなった。
  • ここでVARが介入しオンフィールドレビューを行った結果、ハンドを取り消し浦和のドロップボールで再開となった。
  • ハンドを取り消すのであれば、セレッソ大阪のコーナーキックから再開するべきだったのではとの意見が寄せられている。
  • 今回は、ハンドの取り消しが妥当だったのかを含め、このシーンについて議論

平畠さんの見解

  • ハンドは厳しいかなという気はする。手を広げているようには見えないし至近距離であったし、ハンドを取るのは厳しいかなと思う。
  • ボールはゴール方向に行っているが、その後のプレーが出来たかなと思った。
  • 浦和のドロップボールでの再開はもやもやする

原さんの見解

  • 手を不自然に大きくしているかというと体の中に抑えていて、横になった時に肘あたりに当たったので、これをハンドを取ってしまうと手を後ろに組むしかなくなってしまう。
  • これはハンドでなくて良いと思う。

奥谷さん(JFA審判1級インストラクター)の見解

  • これをハンドで取るのは厳しいと思う。ノーファールで良いと思う。
  • ボールに対して手を意図的に動かしたかどうか、不自然に広げているかどうかというところが観点になると思うが、いづれも違う。
  • 至近距離から打たれたボールがたまたま当たったというように見える。
  • 主審は、ハンドのファールがあってゲームを止めている。プレーヤーはゴールラインを割ってから笛が鳴っているので、コーナーキックからの再開と思う歩は良くわかる。
  • ルール的にはドロップボールでの再開は間違いではない。
  • 浦和のGKからのドロップボールでの再開が正しかった。

 

事例2:J2リーグ第8節 FC琉球 対 東京ヴェルディの事例

  • ヴェルディのスローインからの場面。
  • 琉球の富所選手がドリブルでペナルティエリア内に入ったところで、タックルに来た平選手のハンドをとりPKの判定。
  • リプレーを見ると確かに平選手の腕には当たっているが、支え手とも取れる。
  • ハンドの判定が妥当だったのか議論。

平畠さんの見解

  • 見たときに最初ハンドという印象だったがスローを見ている間に支え手かもという気持ちになった。
  • 個人的にはハンドになってしまうのではという思いがある。

原さんの見解

  • 支え手というよりは、体がバランスを崩れて倒れたという感じ。
  • それを支え手と呼ぶのか。スライディングの場合の支え手は、それしかなくてどうしようも無く、体を支えなければならないとは、ちょっと違う
  • (最終的には、支え手だるという意見でした。)

奥谷さん(JFA審判1級インストラクター)の見解

  • 私の見解では、支え手の範疇に入ると思う。
  • ノーファール。意図は全くなかったと思われるので、ノーファールの方が良かったのではと思う。

 

JUDGEMENT ONE POINT LESSON

  • 競技規則や判定において知っておきたいルールを取り上げて解説していくコーナー
  • 今回のテーマは、「オフサイドのVAR介入」

2021 J1リーグ第10節 川崎フロンターレ 対 サンフレッチェ広島の事例

  • 川崎のチャンスシーン。登里選手が一気に攻め上がりグラウンダーのパスに三苫選手がゴールした場面。
  • ここでVARが介入。オンフィールドレビューを行った結果、手前にいたレアンドロダミアン選手のオフサイドを取りゴール取り消しに。

奥谷さん(JFA審判1級インストラクター)解説

  • レアンドロ選手がオフサイドポジションにいることははっきりわかる。
  • これがレアンドロ選手の得点であれば、飛び出しているオンリーレビューでオフサイドで得点取り消しとなる。
  • レアンドロ選手が今回、触っていないという事で、影響を与えたかについては主審の判断になるため、映像を見て、関与していると判断しオンフィールドレビューに至ったと思う。

 

まとめ

今回は、2021年4月13日にDAZNで配信された2021シーズンのJリーグジャッジリプレイ#7の事象についてまとめてみました。

今回のJUDGEMENT ONE POINT LESSONでは、「オフサイドのVAR介入」という事で、オフサイド可否については、ファクトな事象ではあるが、関与したかについては主審の判断が必要なため、オンフィールドレビューを行うという事でした。

オフサイドの判定であってもオンフィールドレビューを行う事があるという事を理解することができました。

今後も、ジャッジリプレイを拝見しながら勉強していきたいと思います。

参考:本日の用語について

ドロップボールについて

  • 次の状況でプレーが停止された場合、ボールはPA内で守備側チームのGKにドロップされる。
  • ボールがPA内にあった。またはボールが最後に触れられたのがPA内であった。

第12条 ファウルと不正行為 ボールを手または腕で扱う(抜粋)

  •  次のようにボールが競技者の手や胸に触れた場面は、反則では無い
  • 競技者が倒れ、体を支えるための手や腕が体と地面の間にある。
  • ただし、体から横または縦方向に延ばされていない。

VARオンリーレビュー

  • VARからの情報のみで主審が最終の判定を下す
  • 通常、客観的な事実に基づく判定を下す場合に用いられる

オンフィールドレビュー

  • VARの提案をもとに主審が自らリプレー映像を見て最終の判定を下す
  • 通常、主観的な判断に基づく判定を下す場合に用いられる

インパクトに基づくオフサイドの判定

  1. 攻撃側の選手がオフサイドポジションにいる
  2. ボールがオフサイドポジションにいる選手の近くを通過する
  3. オフサイドポジションの選手が影響を与えた相手競技者の近くにいる
  4. オフサイドポジションの選手がボールにプレーしようとしている(あるいは避ける動きをする)

 

VARについて

下記ページに掲載しておりますので、参考にしてください。

関連記事:2021シーズンVAR導入内容について

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