はじめに
どうも!Taruta(たるた)です。
今日は、天皇杯決勝が行われていましたね。
リアルタイムでテレビで観戦しました。延長戦でも決着がつかず、PK戦までもつれ込んだ一戦は、ヴァンフォーレ甲府が勝利を収めました。
前半に甲府が先制し、後半に広島が追いつく試合展開。テレビで見ていても本当に面白い試合だったと思います。
甲府側の5人目のPKキッカーは、山本英臣選手でした。
PKを決めた瞬間、今日の試合内容や20年ヴァンフォーレ甲府でプレーしてきた山本選手のサッカー人生を考えたときに、目頭が熱くなってしまった今日この頃です。
皆さんはどのような1日でしたでしょうか?良い1日を過ごせていれば幸いです。
それでは本題。
2022シーズンもジャッジリプレイは継続。
本日は、2022年10月11日に配信された2022シーズン Jリーグジャッジリプレイ#28で放送された事例をまとめたいと思います。
今回の事例は、J1リーグ第32節、J2リーグ第40節の中から、4事例が紹介されています。
今後もJリーグジャッジリプレイを通して、サッカーのルールを学んでいきたいと思いますので、皆さんも参考にしていただければと思います。
DAZNのJリーグジャッジリプレイとは
- 毎週火曜日に更新
- 週末のJリーグで起こった事象(判定)についてSNSで反響のあったプレーをわかりやすく解説
- 司会は桑原さん、Jリーグウォッチャーの平畠さんも出演
- 今回はスペシャルゲストで関塚隆さんが出演
2022シーズン Jリーグジャッジリプレイ#28の事例
- 2022 J1リーグ 第32節 神戸 対 広島 4分の事例
- 2022 J1リーグ 第32節 浦和 対 鳥栖 4分の事例
- 2022 J1リーグ 第32節 FC東京 対 湘南 68分の事例
- 2022 J2リーグ 第32節 新潟 対 仙台 64分の事例
Jリーグジャッジリプレイの映像
事例1:J1リーグ 第32節 神戸 対 広島 4分の事例
- 広島のフリーキックの場面。浅野選手のキックは直接GKの前川選手に向かい今津選手と激しく接触。
- リプレイで見ると今津選手の右足が前川選手の顔面に入っているように見えるが、当たる瞬間に足を引いているようにも見える。
- 主審はオンフィールドレビューを行い映像を確認したうえでレッドカードを提示
- この判定が妥当だったのか、このシーンについて議論
平畠さんの見解
【このシーンについて】
- レッドカードは妥当じゃないかなと思います。
- 足を引いているという見方は出来るんでしょうけど、やっぱりそういうところは配慮が必要かなという感じがする。
- 大きな怪我になる可能性もあるプレイになってしまったのでレッドカードが妥当ではないかと思う。
【Twitterの意見】
- 前半4分の今津選手のレッドカードは妥当ですか?個人的には、キーパーに当たる直前に膝曲げて避けているように見えるのでレッドカードは厳しいと思うのですが?
関塚隆さんの見解
【このシーンについて】
- もし僕がベンチに座ってたとしても、味方の立場だったとしても、この行為はボールには行っていると思うけれども、キーパーにダイレクトに接触していますし、レッドカード出ても仕方ないと思います。
- これを頭で突っ込んでいったらもっと接触が危険な状態になっていたと思う。
- 浅野選手のフリーキックのボールの質が非常に良かったし、こういうことは起こってしまう。
- どちらかが引けばよいが、立ち上がりのところでアタックしに両方とも勇気をもって行ったシーンだとは思う。
- レッドカードは100%だと僕は思う。
家本さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- まず、前川選手が大怪我に繋がらなかったのはほっとしている。
- 結論はレッドカード。100%と80%のラインで言うと、ボーダーラインは超えていると思う。
- 最終的に相手に配慮をして足を引いている。引いていなければ100%だと思うがギリギリ配慮しようとしているところが見えるので、少し力が弱まっている。
- 十分レッドカードのボーダーは超えている事象だと思うのでレッドカードは間違いないかなと思います。
- 現場では、フリーキックの笛は吹かれたんですが、レフリーチームとしてはノーカードと判定されている。
- 結構選手たちが集まっていて、レフリーが正しく判断できるポジションが正直ない。
- 可能性を探したが、ボールの質と選手の配置とか勢いとか方向を考えたときに、フィールドのポジションから見るのは不可能。という前提がある。
- 副審からすると足の接触、勢い等は十分判断できる。副審の方が勇気をもってイエローもしくはレッドと助言出来たのではないかなというのは個人的に思います。
【今津選手ばボールに先に触れていた場合】
- 得点を認めるレフリーも少なからずいると思う。
- 何故かというとボールにプレイしているから。
- ただ、ここで議論があるように、足がGKの方向に危険なところに向けられている。結果的にボールに触れた後で大きなダメージをGKに与え、安全に配慮しないような事象が起こっているというところで、得点よりはフリーキックと判断する方が個人的には妥当だと思っている。
- 広島の選手が先にボールに触れてゴールに入ったとしても、得点を認めるのではなく、GKに対してフリーキック、この状況で言うとレッドカードになる。
- そうすると得点とレッドカードと非常に難しくなるので、トータルで得点でしょというレフリーもいると思う。
- 世界的には、選手の安全というメッセージを強く出しているので、個人的にはそちらの方が重いと思うので、フリーキックが良いと思う。
【吉田監督がレビューエリアに入った件】
- ルール的には個人的にもダメと理解しているし競技規則上ハッキリと明記されている。
- 「レビューエリア」に入る事が認められていない。
- このシーンが来る前にVAR側とレフリーとの間で映像のところがちょっとうまくできていなくて、時間が掛かっている。
- 映像が確認していないから、吉田監督がどうなっているのとなり、まだ映像が来て映っていないってなり、これっと見せて、これから始まるので、入ってはだめですよと促しているように見える。
- そこをどう取るかだと思っていて、競技規則上ではそもそも入ってはダメと書かれているので、残念ながら吉田監督はイエローカードの対象になる。
- 吉田監督からすると西村主審に促されたようにも取れるので、その辺がどうなっていたかは分からない。
- ただ、ハッキリさせておきたいのは、すべての関係者は「レフリーレビューエリア」に入る事が出来ないと書かれているので、十分気を付けて頂きたい。
4名のいえぽんボード図
事例2:J1リーグ 第32節 浦和 対 鳥栖 4分の事例
- 大畑選手がスペースにパスを出すと小泉選手が走り込みクロス。
- このクロスが、ファン ソッコ選手のミスを誘いオウンゴールかと思われたが、副審の旗が上がりオフサイドの判定。
- 主審はVARに確認していたが、リプレイで見ると大畑選手がパスを出した瞬間に小泉選手がオフサイドであったかを判断するのは、映像で確認しても難しいと思われる。
- オフサイドでノーゴールの判断は妥当だったのか、このシーンについて議論
平畠さんの見解
【このシーンについて】
- わかんない!
- これハッキリオフサイドでしょっとかオフサイドじゃないでしょとハッキリ言えるかな
- 見る角度によっても変わるでしょうし映像も止める瞬間によって変わるのかなという気がする。
【Twitterの意見】
- コンサ、川崎戦はすごく白熱して感動的な試合だったのですが、前半37分の青木選手のオフサイドシーンはGKに影響あったのか分からなかったです。青木選手の華麗な回避も見て欲しいので、是非取り上げて欲しいです。
関塚隆さんの見解
【このシーンについて】
- 両方取れますよね。
- フットボールを楽しむのであれば、得点にしてほしい。綺麗な得点の崩し。
- シーンからすると得点にしてほしいシーンではある。
- 今は、VARが入ってオフサイドの基準を作ったのだからジャッジに関してはそれが正当じゃないかなと思います。
家本さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- 非常にタイトで難しいシーンである事と得点が認められても十分妥当なところなのかなと思っています。
- 何故副審がオフサイドと判断したかを話す。
- オフサイドラインがちょうど芝目のところに重なっている。浦和の選手の足は芝目の内側についている。
- 最終ラインは、右足が芝目の明るいほう(外側)についている。
- そこと見比べたときに膝が出ている出ていないかというところだと思います。
- ボールの触れた瞬間がどこかによって当然変わってくるというのが一つ
- その瞬間に鳥栖の選手の右足と浦和の選手の右足(膝)がどれくらいなのかという比較をする。
- この映像を見る限りノットオフサイドから飛び出しているように見える。
- 何故副審が判断できなかったのかというと、副審の方がやや1mちょっと前にポジションが行ってしまっている。
- 目線がどうしても浦和の選手が前にいるように錯覚してしまう。なのでオフサイドに感じてしまった。
- 実際には芝目を参考にしてみると、出ていないほうの印象が強いと個人的には理解している。
事例3:J1リーグ 第32節 FC東京 対 湘南 68分の事例
- 瀬川選手が町野選手にパスをしたが、塚川選手のファウルを受けて転倒。
- その直後試合は引水タイムに入るが、再開前にVARが介入し主審がオンフィールドレビューを行う事に。
- リプレイで見ると塚川選手の足が町野選手の踵のあたりを踏みつけるような危険なプレイだった。
- 主審は映像を見たうえで塚川選手にイエローカードを提示。
- この判定はだとうだったのかこのシーンについて議論
平畠さんの見解
【このシーンについて】
- イエローかな、レッドにはしづらいというか
- ただ、こういう時の方が結構怪我しますよね。
- レッドでしょという感じにするのは難しいけれども、気を付けて欲しいなと
- レフリーの方は近くで見ていたので、その瞬間イエローが出ていてもおかしくはないかなとは思う。
【Twitterの意見】
- 塚川選手の町野選手に対するファウル、イエローだったのですがなんでレッドじゃないんですか
関塚隆さんの見解
【このシーンについて】
- ボールを置いた位置と足を見ると完全にボールの位置に行っていない。
- 完全に踏みつける行為だと思う。
- これがレッドかイエローかというとアキレス腱のところなので非常に危険なプレイだとはおもう。
- レッドだとは厳しいかなと確かに思うけれども、選手を守るというところで考えると一番危険なところに足が入っているなという印象は受ける。
家本さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- 個人的な結論は、30%から40%の間位。
- 真黄色ではない、でも赤のゾーンには入らない。
- と考えるとVARが入らなくても良かったのかなと思っている。
- スペインリーグは踵やアキレス腱は選手の安全を守るというのでこの手のものがレッドカードになる。
- 過去を振り返って思ったのが、昨年の柏 対 マリノスでマルコス選手がレッドカードになったシーン、最近の福岡 対 マリノスでパッと遠目からだと言っただけだなと思ったけれども、アップで見ると全体重が乗っていたシーン。
- そこと少し近いシーン。福岡 対 マリノスの時は、全体重が乗っていたけれども今回のシーンは、左足に体重がありながら右足で乗る。力の配分が100%では無い。
- 勢いもほぼその場で踏むという感じなので、オレンジには近いとは思うがオレンジ黄色とオレンジ赤だとオレンジ黄色の方だと思う。
- かつてのJリーグでの事象と比較してもレフリーの判断などのギャップを感じて確認されたほうが良いと入った可能性がある。
- 映像だけ見ると入らなくても良かったのかなと思うシーン。
4名のいえぽんボード図
事例4:J2リーグ 第32節 新潟 対 仙台 64分の事例
- 中島選手がカットしたところに小見選手がプレッシャーに来たところで蹴るとこれがタッチラインを割りマイボールをアピール。
- しかし新潟ボールのスローインとなりワンツーから伊藤選手がゴールを決め新潟の得点となった。
- 仙台の選手もこのゴールについて確認を取るが判定は変わらずゴールのままとなった。
- このシーンについて議論
平畠さんの見解
【このシーンについて】
- 当たっているような感じはします。ボールの軌道が変わっていますもんね
【Twitterの意見】
- 64分のシーンで中島選手のクリアが明らかに相手にあたってるのにも関わらず新潟ボールの再開からゴールでした。審判の位置や認識など様々な観点から意見を聞きたいです。
関塚隆さんの見解
【このシーンについて】
- ボールの回転も完全に変わっているので
- 少し落ち着いて自陣に押し込まれていたので、時間をかけてスローインにしようとした感じだと思う。
家本さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- 映像上は明確に確認できる。
- ここは本当に見にくい。レあれを見るのは、ゴールライン側から見るかタッチライン外から見るか、中から見ているので、本当に当たったかの事実は確認できない。
- どうやって見分けるかは、音やボールの軌道、回転とか勢いとかで「あれ?」と思えるかどうか
- ああいう状況でワンタッチがあるよねと意識があって見に行ければ、違和感がたつ。
- エリア的に状況的に出来ないというのがある。
- VARがあった場合は、得点が絡んでいるので介入できると思われる方がいるかもしれないが、残念ながら介入できない。
- ワンタッチに関しては間接的な話なので、映像をみて事象はわかっているが助言することは出来ない。
まとめ
今回は、2022シーズンJリーグジャッジリプレイ#28の内容についてまとめてみました。
前週に続いてオフサイドの難しい事例が紹介されていました。オフサイドラインの判断には映像があっても限界があり、本当に難しいルールであることを改めて感じました。
カタールワールドカップでは、「セミオート・オフサイド・テクノロジー」が導入されるようです。
オフサイドの判定を厳密にするためには、テクノロジーの導入は必要だと感じました。どこまで厳密にする必要があるのか?そのサッカーが面白いのか?色々な議論はあると思います。
ただ、オフサイドというルールがある以上、判定は必要となり、判定を行うには人間では限界があるという事なのでテクノロジーの導入は必要なのかもしれないと個人的に思っています。
最後まで内容を確認して頂き、ありがとうございます。
これからも、いろいろな見解や議論があると思いますが、今後もジャッジリプレイを拝見しながら勉強していきたいと思います。
本日の用語
セミオート・オフサイド・テクノロジー
- きわどいオフサイドの場合、得点のチャンスにつながる場合は、副審はフラッグを上げずにオフサイドディレイと主審に伝え、得点のチャンスが無くなるかアウトオブプレーとなるまで、フラッグアップを遅らせる。