Jリーグジャッジリプレイ

関節フリーキックとなるGKの反則(6秒ルールも解説):2021シーズンJリーグジャッジリプレイ#20

はじめに

本日は、2021年7月20日に配信されたJリーグジャッジリプレイ#20で放送された事例をまとめたいと思います。

今回の「JUDGEMENT ONE POINT LESSON」のテーマは、「関節フリーキックとなるGKの反則」となっています。

意識していませんでしたが、GKがボールを手で持ってプレーできる6秒ルールについても解説して頂いています。

今後もJリーグジャッジリプレイを通して、サッカーのルールを学んでいきたいと思いますので、皆さんも参考にしていただければと思います。

 

DAZNのJリーグジャッジリプレイとは

  • 毎週火曜日に更新
  • 週末のJリーグで起こった事象(判定)についてSNSで反響のあったプレーをわかりやすく解説
  • 司会は桑原さん、Jリーグ副理事長の原さん、Jリーグウォッチャーの平畠さんも出演

 

2021年7月20日配信のJリーグジャッジリプレイでの事例

  • 2021 J1リーグ 第21節 アビスパ福岡 対 ガンバ大阪の事例
  • 2021 J2リーグ 第23節 京都サンガF.C. 対 アルビレックス新潟の事例
  • 2021 J1リーグ 第21節 アビスパ福岡 対 ガンバ大阪の事例(JUDGEMENT ONE POINT LESSON)

Jリーグジャッジリプレイの映像

 

事例1:J1リーグ 第21節 アビスパ福岡 対 ガンバ大阪の事例

  • 山岸選手がファンマ選手とのワン・ツーからゴールした場面。
  • キックオフ再開前にVARが介入
  • 山岸選手がファンマ選手からパスをトラップした後に右腕に当たっているとの判断となり。VARオンリーレビューの結果ゴールは取り消しに。
  • 腕に当たったのかはかなり微妙であったため、VARオンフィールドレビューを行うべきだったのではという声も上がっている
  • 判定の流れを含めて、このシーンについて議論

平畠さんの見解

【この判定と判定の流れについて】

  • ハンドは厳しいかなと。重箱の隅をつつくような感じになるかなという気もしましたし、ファクトという事なのかもしれないが、主審の方にも見ていただきたかった。
  • そのうえで判断して頂いたほうが、より納得感があったのでは

【Twitterの意見】

  • スローでボールの柄を見ても触れたと思われる瞬間にボールになんの変化も与えていないように見える。かなり不確実だと思うけどオンフィールドレビュー無しなのは、どうなのか

原さんの見解

【この判定と判定の流れについて】

  • 本当に難しい。
  • 試合の流れで見た場合、ほとんど手も自然な動きな感じになる。わからないなと思うので、多くの人の満足感のためには、オンフィールドレビューをしたほうが良かったのではとは思う。
  • 明らかに当たっているという事であれば良いが、主審もピッチ上ではわからなかったので、オンフィールドレビューを行ったほうがいづれにしてもみんな納得感はあったのでは
  • 大きく変わったようには見えないので、触れたとして、本当に触れたか触れないかになってくると、これはゴールでよかったかなと思う。

廣嶋さん(元国際審判員)の見解

【この判定と判定の流れについて】

  • 最初に見た瞬間は、当たったかもしれないなというのが初めの印象
  • 実際のノーマルのスピードで見ると確実ではないので、自分自身が主審の立場であったら、まずは、得点を認めると思う。
  • 手順のところでいうと、手に当たったという事を確実にVARが進言したら、VARオンリーレビューになると思う。
  • 映像を何回か見たが、皆さんと同様に当たったのかなという気はした。

【確実にエビデンスが取れないときは介入しないほうが良いか】

  • まずは、その方法があると思う。エビデンスが100%では無いので、得点を認める。
  • もう一つは、最後は主審が決めることで、主審が映像を確認してから決めるという方法もあると思う。
  • あとは、VARの時間を出来るだけ短くすることと皆さんに対する説得力、そういうところをどういうふうに判断するかという事も審判の中で、考えていかなければならない。ある意味難しいものがあるかなと思った。

【新競技規則に照らし合わせた場合】

  • 山岸選手が手に当たった直後に得点を決めているので、偶発的はハンドではあるが、得点を認めないという事になる。
  • 見方にパスをしたのであれば、ハンドにならないし、DFであればハンドでは無いという事になる。

 

事例2:J2リーグ 第23節 京都サンガF.C. 対 アルビレックス新潟の事例

  • 新潟のチャンスの場面。
  • 福田選手から藤原選手へパス。藤原選手がペナルティエリア内で転倒するが主審の笛は吹かれず、判定はノーファール。
  • リプレーで見ると。松田選手の左足が、藤原選手の左足に当たっているようにも見える。
  • ノーファールの判定は正しかったのか、今回は、このシーンについて議論

平畠さんの見解

【このシーンについて】

  • 微妙ですね。もちろん攻撃側としては、ファールでPKでしょと言いたくなる気持ちは、全然わかりますし、あれくらいのコンタクトはあるかなという。本当に微妙なシーン。
  • 結局レフリーの裁量になるかなという、人によって意見が分かれるシーンだと思う。
  • その瞬間は、PKかなと思った。

原さんの見解

【このシーンについて】

  • PKって吹きたいけど、松田選手もそれ以上はやっていないし、倒れにいっているようにも見えるので、主審の判断を支持する。
  • どっちにもとれるところではあるが、VARでPKになるとかなり仙台有利になるから良い按排だなと現場で見ていて思った。

【PKを取っていたら指示できるか】

  • まったくおかしな判定とは思わない。PKをといられても仕方が無いと思う。

廣嶋さん(元国際審判員)の見解

【このシーンについて】

  • まずは、これを見たときに体のコンタクト自身は、ノーマルフットボールコンタクト、サッカーの中では認められるコンタクトだと思った。
  • 一番気になったのは、ああいうケースでは、どちらかがコンタクトを引き起こしたかというと、どちらでもないと思う。
  • ただ、スルーパスで両選手がイーブンでボールを触れる状況では無いと思った。
  • フォワードの方が先にパスが出る前からディフェンスの前に出てフォワードが有利な状況でパスがでた。
  • その状況でディフェンスが後ろから行っているので、走っている足が絡むことはあり、後ろからアプローチに行ったディフェンスが不用意とも考えられるので、その足が当たっているのかが気になる。
  • たぶん、左足が最後に当たっているように見える。自分自身がノーマルで確認できたのであれば、笛を吹くと思う。

【副審は見えたかについて】

  • 当たっているとは思うかもしれないが、どの程度当たっているのかは見えないと思う。

 

JUDGEMENT ONE POINT LESSON

  • 競技規則や判定において知っておきたいルールを取り上げて解説していくコーナー
  • 今回のテーマは、「関節フリーキックとなるGKの反則」

J1リーグ 第21節 アビスパ福岡 対 ガンバ大阪の事例

  • 福岡からのロングボールを東口選手がキャッチ。
  • 東口選手がそのままペナルティエリア内でボールをドリブルで運ぶとファンマ選手がプレッシャーをかけて来たところで、ボールを拾い上げた。
  • この後何事もなくプレーが続けられたが、間接フリーキックではないかとの疑問が寄せられている。

廣嶋さん(元国際審判員)の見解

【ルールに照らし合わせてどうだったか】

  • これは、間接フリーキックするべきだったと思う。2度触り
  • この競技規則が入ってきたときに、このようなシーンがだめだと言われていたシーン。
  • ゴールキーパーが手で確実に補給できるボールをわざと叩き落としている。これでバウンドしながらというのは、6秒の中で認められているので、落として手でまた掴むというのは認められている。
  • 足でコントロールしてしまったら、手で触ったプレーがコントロールしているとみなされるので、これは間接フリーキックが取られる。

【芝と片手でボールを抑えている場合】

  • 抑えきった後は、これはゴールキーパーのボールであるという状況になる。

【6秒ルールの考え方】

  • GKがボールを放せる状況になってからという考え方がある。
  • どこから数えるかは主審の裁量になる。

平畠さんの見解

【ルールに照らし合わせてどうだったか】

  • 何を言っているか一瞬良くわからなかった。
  • セーブではじいたは、コントロールでは無いが、要は、東口選手が両手でボールを取ったプレーがコントロールしているかしていないかという事が論点になるということか
  • 難しい。そういわれると間接フリーキックになってもおかしくない気もしてくる。

原さんの見解

【ルールに照らし合わせてどうだったか】

  • これは、間接フリーキックだろうね
  • 最初に手で取って、落としているのだから、2回手で触っているようなもの
  • あそこまで足で行ったのであれば次は足でプレーしないと
  • あれは、ズルだけどみんなが普通にやっているから、みんながあれ?とは思わなかったけど

まとめ

今回は、2021年7月20日に配信されたJリーグジャッジリプレイ#20の事象についてまとめてみました。

Jリーグを見ているとGKがボールを保持する時間が長いことも多々ありましたので、6秒ルールは無くなっていたものだと勝手に思っていましたが、誤った認識であることがわかりました。

ただし、6秒ルールについては、どこからカウントを開始するかは主審の裁量という事ですので、なかなか反則を取られるという事はなさそうですが、今後は少しだけ注目して観戦してみたいと思います。

最後まで内容を確認して頂き、ありがとうございます。

これからも判定については、海外での判定含め色々な議論になると思いますが、今後も、ジャッジリプレイを拝見しながら勉強していきたいと思います。

参考:本日の用語について

間接フリーキックとなるGKの反則

  •  GKが自分のペナルティエリア内で、ボールを手放した後、他の競技者がボールを触れる前に手や腕でボールに触れる。

GKがボールを手でコントロールした

  •  ボールがGKの両手で持たれている時、またはボールがGKの手と他のもの(例えばグランドや自分の体)との前にある時、ボールに手や腕のいずれかの部分が触れている時
  • ただし、ボールがGKから跳ね返った、またはGKがセーブした場合を除く

間接FKとなる反則

  •  ボールを話すまでに、手や腕で6秒を超えてコントロールする。

 

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柏レイソルとともに10年が過ぎました。これからも変わらず柏レイソルを応援していきたいと思いブログを書いています。

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