はじめに
本日は、2021年9月7日に配信されたJリーグジャッジリプレイ#25で放送された事例をまとめたいと思います。
今回のジャッジリプレイでは、前回のバックパスに関する訂正と追加がされていますので、皆さん参考にして頂ければと思います。
関連記事:バックパスの定義!:2021シーズンJリーグジャッジリプレイ#24
今後もJリーグジャッジリプレイを通して、サッカーのルールを学んでいきたいと思いますので、皆さんも参考にしていただければと思います。
DAZNのJリーグジャッジリプレイとは
- 毎週火曜日に更新
- 週末のJリーグで起こった事象(判定)についてSNSで反響のあったプレーをわかりやすく解説
- 司会は桑原さん、Jリーグ副理事長の原さん、Jリーグウォッチャーの平畠さんも出演
- 今週もリモートでは無く、スタジオでの番組配信
2021年9月7日配信のJリーグジャッジリプレイでの事例
- FIFAワールドカップ・アジア予選 最終予選 日本 対 オマーンの事例
- 2021 J2リーグ 第28節 ブラウブリッツ秋田 対 ザスパクサツ群馬の事例
- 2021 J2リーグ 第28節 松本山雅FC 対 ジュビロ磐田の事例
Jリーグジャッジリプレイの映像
DAZNでのジャッジリプレイでは、日本 対 オマーンの事例も紹介されていますが、youtubeで配信された映像には、日本 対 オマーンの事例は省略されています。
事例1:FIFAワールドカップ・アジア予選 最終予選 日本 対 オマーンの事例
- オマーンのクロスが長友選手に当たっところで主審のホイッスル。
- 主審は長友選手のハンドを取りPKの判定
- クロスは、アルマンダ選手の足にあたり、長友選手の左手に当たっていたが、オンフィールドレビューの結果主審は判定を変更
- ハンドは取り消しとなった。このシーンについて議論
平畠さんの見解
【このシーンについて】
- 主審の方があまりにも自信満々で吹かれていたので、そうなのとは思ったが、自分自身はハンドでは無いでしょと思った。
- VARが介入してハンドでは無いとなったのは、そうだよなと思った。
原さんの見解
【このシーンについて】
- 取り消されると思っていたが、PKになったほうがいいと思っていた。日本代表にとっては。
- 全然良くなかったからPKを取られて目を覚めて追いついたり逆転したりできると思った。
- ジャッジリプレイでやっている我々からすると取り消されるだろうなとは思った。
深野さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- 新競技規則というよりは、今までとあまり変わらない部分。
- 少し体ごと動いていたので少し「はっ」とはした。
- 恐らくレフリーから見ると体がくっついているかわからなかった。
- 長友選手の早い反応でアディッショナルで動いたのではと思ったが、VARからすると腕が体にくっついている。体の一部として判断したと思った。
事例2:J2リーグ 第28節 ブラウブリッツ秋田 対 ザスパクサツ群馬の事例
- ブラウブリッツ秋田のコーナーキックの場面。
- コーナーキックを千田選手が頭で逸らすと混戦から最後は、飯尾選手が押し込んでゴール。
- 補給しようとしているGKに対して、中村選手が激しく接触しているようにも感じられゴールキーパーへのファールではないかといった声もあがっている。
- 続いては、このシーンについて議論
平畠さんの見解
【このシーンについて】
- 難しいシーン。厳密に見るとキーパーを止めているような感じもあるかもしれないけれども、僕の感覚ではゴールで良いのではないかと思う。
- 押し込もうという動きの中での動きになるのではという気はしている。
- あそこでキーパーに触れないようにプレーするのは難しいと思う。
【Twitterコメント】
- ボールに行った選手とは別の選手がキーパーを足で押して取りに行くのを邪魔しているように感じた。この場合にはファールにはならないのでしょうか。
- 飯尾選手の得点シーンですが、ゴールネットを掴んでバランスを取っているように見えるのですが、この前の放送で、コーナーフラッグを持っちゃって。というのを取り上げてましたけど、今回はセーフなのでしょうか?教えてください。
原さんの見解
【このシーンについて】
- 中村選手のプレーがキーパーのところにぶつかっているプレーをどう見るかだと思う。
- どっちでも取れると思う。ファールだと言われればそうだし、ゴールと言われればそうだと思う。
- すごい難しい判断だったと思う。
深野さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- ゴールキーパーとフィールドプレイヤーは同じ立ち位置ということが大前提で、ただし、ゴールキーパーは手が使えるので、ゴールキーパーがボールをコントロールしていたのかどうかがひとつみそになる。
- この映像からは、ゴールキーパーがボールを保持していたかのエビデンスが取れないので、何とも言えないという状況。
【ゴールネットを持った件について】
- 認められる範囲だと思う。
- それを利用して何かをしようとしたのではなく、結果的に手がかかったという感じ
- これは問題なかったと思う。
事例3:J2リーグ 第28節 松本山雅FC 対 ジュビロ磐田の事例
- 大津選手からパスを受けた松本選手がペナルティエリアで佐藤選手と接触し倒れた場面。
- 判定はノーホイッスルでそのままプレーが続行された。
- リプレーで見ると佐藤選手の左足は明らかに松本選手の左足にかかっておりファールにも見える。
- ノーファールの判定は正しかったのか、このシーンについて議論。
平畠さんの見解
【このシーンについて】
- 今の映像を見る限りは、PKのような気がする。
- 松本選手が次のプレーをできないような体勢になっていたので、PKなのではないかと思った。
【Twitterコメント】
- 松本の選手が、磐田松本選手の足に接触しておりPKでいいと思いました。あの瞬間DAZNで見ていても会場が静まり帰っていたり、周りの選手の動きも止まっていたので、皆さん覚悟もしていたかと思います。なぜPKにならなかったのか教えて欲しいです。
原さんの見解
【このシーンについて】
- 今のTwitterをくれた方の気持ちが良くわかる。僕も知りたい。
深野さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- PKだと思う。
【PKを取らなかった理由(推測)】
- 難しい。違うところ見てしまったのか、
- 右足でタックルをいっている。大体は右足の方を見る。
- 結果的に接触したのが、左足の方で右足だけに注視してみていなかったという可能性はある。
- ただ、明らかに引っ掛かって、逆の足が持っていかれているので、それくらい力がかかっていて、シンプルなトリップであるからファールだと思った。
前回のジャッジリプレイの訂正について
- バックパスについて、審判ゲストの廣嶋さんから、プレーの意図は審判が判断するので、味方のフィールドプレイヤーへのキックと判断されれば、ゴールキーパーはキャッチする事ができるとの趣旨の解説があった。
- この場面では、札幌の選手に触れていなければ、ゴールキーパーへの意図的なプレーになるという事。
- この場面では、誰が最後にボールに触れたのかが問題で、札幌の選手が最後にボールに触ったとの副審からのサポートがあったことにより名古屋のドロップボールからの再開に判定が変更されたとの事。
関連記事:バックパスの定義!:2021シーズンJリーグジャッジリプレイ#24
まとめ
今回は、2021年9月7日に配信されたJリーグジャッジリプレイ#25の事象についてまとめてみました。
前回、バックパスについて新しい解釈であるないようではありましたが、一部訂正と追加の内容がありました。
サッカーの競技規則は、ハンドの判定で色々と議論がある通り、解釈や判定の仕方が、難しいところが多いのだと思います。
これからも判定については、一部訂正や追加もあると思いますが、今後も、ジャッジリプレイを拝見しながら勉強していきたいと思います。
最後まで内容を確認して頂き、ありがとうございます。
参考:本日の用語について
2021/22年競技規則改正の概要と詳細 ハンドの反則について【抜粋】
- 例えば、次のような場合は、手や腕の位置が妥当であると考えられる。
- 競技者自身がけったりヘディングしたボールが、そのまま当たる位置にある。
第12条 ファウルと不正行為 2.間接フリーキック【抜粋】
- 次のような状況で、ボールを手や腕で触れる。
- ボールが味方競技者によって意図的にゴールキーパーにキックされる。