はじめに
本日は、2021年7月6日に配信されたJリーグジャッジリプレイ#18で放送された事例をまとめたいと思います。
今回のJリーグジャッジリプレイでは、ACLでの判定について取り上げており、ACLでの判定を受けて、Jリーグの判定について見解を述べています。
普段のジャッジリプレイでは無い内容となりますので、参考にして頂ければと思います。
今後もJリーグジャッジリプレイを通して、サッカーのルールを学んでいきたいと思いますので、皆さんも参考にしていただければと思います。
DAZNのJリーグジャッジリプレイとは
- 毎週火曜日に更新
- 週末のJリーグで起こった事象(判定)についてSNSで反響のあったプレーをわかりやすく解説
- 司会は桑原さん、Jリーグ副理事長の原さん、Jリーグウォッチャーの平畠さんも出演
2021年7月6日配信のJリーグジャッジリプレイでの事例
- 2021 J1リーグ 第21節 ベガルタ仙台 対 浦和レッズの事例
- 2021 J2リーグ 第21節 ジュビロ磐田 対 アルビレックス新潟の事例
- 2021 J2リーグ 第21節 ジェフユナイテッド千葉 対 ザスパクサツ群馬の事例
- 2021 ACLグループH 第3戦 チェンライ ユナイテッド 対 ガンバ大阪の事例
Jリーグジャッジリプレイの映像
事例1:J1リーグ 第21節 ベガルタ仙台 対 浦和レッズの事例
- デン選手に赤崎選手がチェックにいきボールがこぼれたところでホイッスル。
- リプレーで見るとデン選手が左手を使ってボールを止めており主審はデン選手のハンドをとりデン選手にイエローカードを提示
- ここでVARが介入。オンフィールドレビューを行った結果、デン選手のハンドの前に赤崎選手のファールが確認され判定が変更。
- 赤崎選手のファールを取り、デン選手のイエローカードは取り消しに。
- ファール対象者の変更だけではVARは介入できないのではとの疑問が寄せられている。
- 今回は、このシーンについて議論
平畠さんの見解
【このシーンについて】
- 微妙なファールというか明らかなという感じで言われると難しい感じがするが、赤崎選手は、ファールかな感じがする。
- デン選手のファールを取るのであれば、DOGSOに関わってくる。そういうところでVARが介入したのではと理解していた。
【Twitterの意見】
- トーマスデン選手へのイエローがVARで取り消されたのはどういう経緯なのでしょうか。レッドの可能性があったので介入したのかと思いましたが、結果的にはその前にファール判定。これがはっきりとした明白な間違いとも思えなかったので、経緯を知りたいです。
原さんの見解
【このシーンについて】
- もし、赤崎選手のプレーがファールでなくてデン選手が手を使って防いだ事象だとすれば、DOGSOに関わる可能性がある。1発レッド。そこで介入したんだと思う。
- そこで、デン選手のファールでは無く、赤崎選手のファールを取ったのでイエローカードが取り消されたことになるんだと思う。
奥谷さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- デン選手のファールの判定を採用するとなると、DOGSOの場面になるので、恐らくVARからはポッシブルレッドということが伝えられたと思う。
- それで見直しに、その中の直前の赤崎選手のトリッピングを見た場合に、先にファールだろうということで、イエローカードが取り消されたという経緯だと思う。
【デン選手のハンドだけを切り取った場合】
- デン選手のハンドはDOGSOで間違いない。
- キーパーしかいない状況だったし、中にもう一人仙台の選手もいた。
【赤崎選手のファールについて】
- 少し主審の方が遠かったのであの位置から見えにくかったと思う。
- 赤崎選手がプレッシングをかけた段階で、次の接点があると予測して近づくとともに見える角度へ移動するというのが本来の主審の動き方だと思う。
事例2:J2リーグ 第21節 ジュビロ磐田 対 アルビレックス新潟の事例
- 福田選手選手がゴール前に縦パス。パスを受けたロメロフランク選手が切り返しシュート。ディフェンスに当たったところで、笛が吹かれる。
- リプレーで見るとロメロフランク選手のシュートが山本選手の右手に当たっておりハンドの判定。新潟のPKとなった。
- ハンドの判定が妥当だったのか、このプレーについて議論
平畠さんの見解
【このハンドのシーンについて】
- 山本選手はシュートを手ではじこうという意図は全く感じなかったし、あの至近距離でどうすればよいのという感じはするが、メインスタンドにあるカメラの方が、動きの中で手が動いているように見えるからハンドになったのかなという感じがする。
- 新競技規則と照らし合わせるとハンドでは無いのではみたいな感じになっている。
【Twitterの意見】
- 腕を不自然に広げているわけでは無く、顔面をガードした手に当たっているのにPK判定なった理由が知りたいです。
原さんの見解
【このハンドのシーンについて】
- エコパで見ていたが、確かに手を動かしているふうには見えたが、改めてその場でDAZNで見返してみると、腕は体の中に不自然に広げないようにしている。顔の前ぐらいで当たっている。
- あの瞬間に後ろ手に手を組むのは無理。そうなったときに手を広げないようにして顔の前に手を持って行って手に当たってしまいハンドと言われたやりようが無いと思った。
- これは、PKじゃなくて良かったのではと思った。
奥谷さん(元国際審判員)の見解
【このハンドのシーンについて】
- どちらかと言えば、平畠さん、原さんの意見に賛同
- 審判がハンドを取った理由もわからないでは無い。
- アプローチの段階で右腕が開いている状態だったので、その印象が非常に残っていたのかなと感じた。
- ただ、当たった瞬間は体の内側に持って行っていて顔面をかばうように当たっているので、私であれば吹かなかったと思う。
【顔を守るために手を顔の前に持っていくことについて】
- フリーキックの時にあらかじめ顔の前に手を持っていく選手もいると思うがその場合、手に当たってもハンドにならない。
- 体の中に手を収めて大事な部分を守るという考えて、ハンドにしないと思う。
【VARがあった場合の介入について】
- VARは介入できなかったと思う。
- 明らかな間違いでは無いというふうに思われると思う。
事例3:J2リーグ 第21節 ジェフユナイテッド千葉 対 ザスパクサツ群馬の事例
- 船山選手が群馬のパスを奪うが、大前選手に倒されたところでホイッスル。
- 主審は、大前選手のファールを取り、二人の交錯シーンから船山選手にレッドカードを提示。
- リプレーで見ると足の裏を大前選手の胸のあたりまで高く上げておりこの行為で1発レッドの判定となったが、退場の判定は正しかったのか
- このシーンについて議論。
平畠さんの見解
【この判定について】
- 船山選手がそういう行為に行くまでの流れとか、もちろん報復行為的な事なのか危険なプレーなのかレッドを主審が提示したことには尊重するが、あのシーンをレッドを出す以外の方法で納めることはできなかったのかというのはある。
- イエローなのか、選手それぞれに何かをいう事によってその場をおさめることが出来たのでは
- 一般的に思うのは。「え~」というのが正解なのでは
【Twitterの意見】
- 船山選手のレッドカードは妥当だったのかな?足を曲げたまま転がったら相手に当たってお互いにいたいはず。反対側に回って起きようとした行動だと思うし。
原さんの見解
【この判定について】
- 確かに、大前選手のファールである。大山選手が手で船山選手を倒して船山選手が倒れた。
- 船山選手も少しカチンときているのはわかる。だけど膝から下を蹴り上げているのであれば、レッドだと思うが、当たったけれどもあの程度であれば、レッドにするのはかわいそうかなと思った。
奥谷さん(元国際審判員)の見解
【この判定について】
- あの行為は軽率というか不自然な動きには見える。
- 蹴り上げていれば間違いなく退場になると思う。接触したぐらいでむしろ大前選手のオーバーアクションが気になった。
- ファールは大前選手が取られ、船山選手の行為に対してはイエローでよかったのではと思う。
- 主審の方が、はじめ左ポケットに手を入れる。主審はカードをどちらかに分けて入れているので、どっちから出すかを決めている。レッドカードを出す場合、主審はスパッと出すケースが多いので、少し迷いがあったのでは
- 大前選手の演技だけが情報だったような気がする。
事例4:ACLグループH 第3戦 チェンライ ユナイテッド 対 ガンバ大阪の事例
- チェンライのゴールキーパーからのロングフィードに石川選手が対応したところでソムキッド選手が接触し石川選手が転倒。
- このプレーをきっかけに小競り合いが起き、菅沼選手にイエローカードが提示される。
- 副審はファールのフラッグアップをしており主審もはっきり笛を吹いたが、再開方法は、チェンライのスローインだった。
- 一連の判定は妥当だったのか、このシーンについて議論。
平畠さんの見解
【この判定について】
- 理解できないです。
- 奥谷さんがおっしゃったように笛は表情があるというか、強い笛だともちろんファールだなと見ている方も勝手に思うし、そういうところは笛の大きさは大事だなと感じた。
- チェンライの選手のプレーは、スリップしたのではないかと思った。
【ACLの判定について】
- 判定が違うのがよいわるいでは無くて、海外の試合というか選手もその国の特徴があり、不利だなという事もあるけれども、そういうのが知れる大会でもあるのかなという気はしているし、日本のレフリーの方はきちんと吹いてくれているなと思う事が多い。
原さんの見解
【この判定について】
- チェンライの選手はスリップだろうと思う。
- 菅沼選手の気持ちがわかるのは、スリップなのだが、キーパーが力を抜いた所でぶつかったので結構な大怪我になる可能性がある。
- 滑ったのは仕方が無いが「ごめんね」という感じが全くなかったからちょっと謝れよと言ったと思う。
- キーパーがファールを受けて、自分がイエローカードを貰い、相手のスローインで始まると確かに、「あれ」という感じにはなる。
- イエローカードも無いぐらいでなだめてくれても良かったと思う。
奥谷さん(元国際審判員)の見解
【このシーンの解説】
- ガンバのゴールキーパーがクリアをしようとしたところに、チェンライの選手がスリップをして接触したように見えた。
- 主審の方も接触した時点で強い笛を吹かれているので、ファールの認識はしているものだと思って映像を見ていた。
- 再開がなぜスローインになるのかは不思議ですし、副審もファールのフラッグアップをしているのに主審になんらかのサジェスチョンが無かったのかということで少し不思議なシーンではあった。
【本来の判定について】
- ガンバのフリーキックで再開
まとめ
今回は、2021年7月6日に配信されたJリーグジャッジリプレイ#18の事象についてまとめてみました。
やはり今回のジャッジリプレイは、ACLとJリーグの判定の違いについての議論が印象に残りました。
日本代表の試合や柏レイソルがACLに出たときの判定等、多少なりとも判定に疑問を持ったことはあります。
それも含めてサッカーなのかもしれません。
最後まで内容を確認して頂き、ありがとうございます。
これからも判定については、海外での判定含め色々な議論になると思いますが、今後も、ジャッジリプレイを拝見しながら勉強していきたいと思います。
参考:本日の用語について
VARについて
VARについては、下記ページにまとめておりますので、参考にしてください。
関連記事:2021シーズンVAR導入内容について
DOGSOについて
DOGSOについては、下記ページにまとめておりますので、参考にしてください。