はじめに
DAZNでJリーグジャッジリプレイの配信が始まり、VARの解説とあわせて、DOGSO(ドグソ)という言葉を聞くようになりました。
2020シーズンからJ1リーグでは、VARを導入することが決まっています。
今後、VARによりDOGSOと判定されることが増えると思います。
今回は、このDOGSOについてまとめたいと思います。
関連記事:2020年JリークVAR導入について
DOGSOとは
「DOGSO」とは、Denial of an Obvious Goal-Scoring Opportunity 決定的な得点の機会の阻止の事です。
どのような場合、「DOGSO」として判定されるのか?
反則があった場面で、下記の4つの条件が当てはまった時に、「DOGSO」として判定されます。
「DOGSO」の4要件
- 反則とゴールとの距離
- プレーの方向
- 守備側競技者の位置と数
- ボールをキープできる、または、コントロールできる可能性
各要件について、もう少し細かく解説すると
ゴールとの近さがポイントになります。ゴールとの距離が近い場合、要件に当てはまることになります。
反則を受けた選手が、ゴールに向かっているかがポイントになります。ゴールに向かっている場合、要件に当てはまることになります。
反則をした選手以外の守備側選手の位置と数がポイントになります。守備側選手が守備を行うことができない(カバーできる可能性が無くゴールキーパーと1対1になる状況)場合、要件に当てはまることになります。
反則を受けた選手がボールをキープできるかがポイントになります。ボールをキープできる可能性があれば、要件に当てはまることになります。
この4つの要件が当てはまる場合、DOGSO(決定的な得点の機会の阻止)に該当するという事になります。
DOGSOに該当するとどうなるか
DOGSO(決定的な得点の機会の阻止)に該当した場合、レッドカードとなり退場となります。
DOGSOの場合、4要件に該当しているかが判定のポイントになるため、反則の質(悪質であろうが、悪質でなかろうが)にかかわらずレッドカードとなります。
4要件のうち一つでも該当しない場合は、DOGSOには当てはまらないため、レッドカードにはなりません。
また、サッカー競技規則の中には、下記条項が書かれていて、ペナルティーキックと判定された場合は、イエローカードになります。
【得点、または、決定的な得点の機会の阻止】
競技者が、ハンドの反則により、相手チームの得点、または、決定的な得点の機会を阻止
した場合、反則が起きた場所にかかわらず、その競技者は退場を命じられる。競技者が相手競技者に対して反則を犯し、相手競技者の決定的な得点の機会を阻止し、
主審がペナルティーキックを与えた場合、その反則がボールをプレーしようと試みて犯
された反則だった場合、反則を犯した競技者は警告される。それ以外のあらゆる状況(押
さえる、引っぱる、押す、または、ボールをプレーする可能性がないなど)においては、
反則を犯した競技者は退場させられなければならない。競技者、退場となった競技者、交代要員または交代して退いた競技者が主審から必要な
承認を得ることなく競技のフィールドに入り、プレーまたは相手競技者を妨害し、相手
チームの得点あるいは決定的な得点の機会を阻止した場合、退場の対象となる反則を犯
したことになる。
簡単にまとめると、
・主審がPKの判定をする。
・ボールにチャレンジした結果の反則
上記の場合は、DOGSOに該当してもイエローカードの判定となり退場にはならない。
参考の映像
こちらの映像は、DAZNで放送している「Jリーグジャッジリプレイ」となります。J1リーグ第16節名古屋グランパス対清水エスパルスの試合を例にわかりやすく解説していますので、是非参考にしてください。
まとめ
今回は、DOGSO(決定的な得点機会を阻止)についてまとめてみました。
DOGSOの4要件をおさらい
- 反則とゴールとの距離
- プレーの方向
- 守備側競技者の位置と数
- ボールをキープできる、または、コントロールできる可能性
DOGSOは、4要件すべてに該当した場合に適用され、反則をした選手はレッドカードとなり退場となります。
反則の質(悪質であろうが、悪質でなかろうが)にかかわらずレッドカードになるため、試合の流れが変わってしまうと思います。
試合の流れが変わってしまう重要な判定の基準になりますので、サッカー観戦の時に役立つかもしれません。
関連記事:2020年JリークVAR導入について
【Jリーグ選手名鑑2020発売中】