はじめに
どうも!Taruta(たるた)です。
明日は「Jリーグアウォーズ」が開催されるという事で「最優秀ゴール賞 最終ノミネートゴール」、「優秀選手賞 受賞選手」、「ベストヤングプレーヤー賞 対象選手」が発表されました。
柏レイソルからは、「最優秀ゴール賞 最終ノミネートゴール」に、清水戦のマテウスサビィオ選手のゴールが選ばれています。
「優秀選手賞 受賞選手」には、マテウスサビィオ選手が選ばれ、「ベストヤングプレーヤー賞 対象選手」には、細谷選手が選ばれています。
個人的には、「ベストヤングプレーヤー賞」が気になっています。細谷選手が中山雄太選手のように選ばれ、今後に飛躍していってほしいと思う今日この頃です。
皆さんはどのような1日でしたでしょうか?良い1日を過ごせていれば幸いです。
それでは本題。
2022シーズンもジャッジリプレイは継続。
本日は、2022年11月2日に配信された2022シーズン Jリーグジャッジリプレイ#30で放送された事例をまとめたいと思います。
今回の事例は、J1リーグ第33節の中から、3事例が紹介されています。
今後もJリーグジャッジリプレイを通して、サッカーのルールを学んでいきたいと思いますので、皆さんも参考にしていただければと思います。
DAZNのJリーグジャッジリプレイとは
- 毎週火曜日に更新
- 週末のJリーグで起こった事象(判定)についてSNSで反響のあったプレーをわかりやすく解説
- 司会は桑原さん、Jリーグウォッチャーの平畠さんも出演
- 今回はスペシャルゲストで高木琢也さんが出演
2022シーズン Jリーグジャッジリプレイ#30の事例
- 2022 J1リーグ 第33節 川崎F 対 神戸 79分の事例
- 2022 J1リーグ 第33節 広島 対 札幌 37分の事例
- 2022 J1リーグ 第33節 湘南 対 鳥栖 28分の事例
Jリーグジャッジリプレイの映像
事例1:J1リーグ 第33節 川崎F 対 神戸 79分の事例
- マルシーニョ選手が小林 悠選手にパスを出し、小林 悠選手がターンしたところで転倒。
- 主審は、小林 友希選手のファウルをとり川崎にフリーキックを与えた。
- しかし、ここでVARが介入。主審がオンフィールドレビューをすることに。
- リプレイを確認すると、小林 悠選手が小林 友希選手の接触はペナルティエリアの中で起きており、ファウルならPKとなる。
- 良く見るとこの接触は、小林 悠選手が小林 友希選手の靴ひもを踏んだことにより引っ掛かって倒れたようにも見える。
- ファウルでPKの判定は妥当だったのか。このシーンについて議論
平畠さんの見解
【ファウルがあったか?】
- 最初見た印象で言うとファウルかなという印象を受けましたし、PKだなと思いましたけれども、よくある見れば見るほどですよね
- 見れば見るほど迷宮に入りだす。という感じ
【Twitterの意見】
- 小林 悠選手と小林 友希選手が接触。VARでPK判定になった件、スローが画面で見ると悠選手のスパイクが友希選手の靴紐に引っ掛かり両者転倒しているようです。これはファウルとなるのでしょうか?
高木琢也さんの見解
【このシーンについて】
- この前に、川崎がバイタルで一回せめてサイドに題してビックチャンスを作っている。
- 約15分位の間に同じようなシチュエーションで同じように攻略されている。
- だから、小林 友希選手は、多分そういったことがあったので、ここでは絶対に前を向かせてはいけないと強いディフェンスがあって、こういうふうなシチュエーションになったのかなと
- ディフェンスの強さがファウルを取られても仕方ないかなと背景から見て思った。
家本さん(元国際審判員)の見解
【ペナルティエリアの中か外かのみを判定する場合】
- 基本的には、オンリーレビューで終わる。
- ゲームに与えるインパクトがある場合は、オンフィールドレビューを勧めることは問題は無い。
- VARは映像を確認させたのだろうと思った。
【今回は、ファウルかどうかを含めてオンフィールドレビュー勧めたか】
- 仮に、ハッキリとした明白な間違いと思ったうえでオンフィールドレビューをさせたのであれば、別のアングルが出てくると思う。
- この場合は、ペナルティエリアの横のアングルともう一つ違うアングルの映像をレフリーに見せている。
- スパイクのひもがどうかとう話の動きの違和感は、ゴール裏のアングルがすごくわかりやすい。
- それが出てきていないという事は、あくまでもコンタクトのポイントが中なのか外なのか、手のコンタクトと足のコンタクトがあるので、どちらで判断されたのかのやり取りの中で、このアングルの映像を見せたのだと思う。
【このシーンについて】
- 個人的には、ノーファウルかなと
- VARの存在意義は、ハッキリとした明白な間違いか、見過ごされた重大な事象
- 主審が反則と判断した。ペナルティエリアの外でコンタクトがあったと判断したけれども、事実は、ペナルティエリアの中なので、この事実確認のために2アングルで、こういうことになっている。
- 厳密性というところでは、多くの人が求めがちであるけれども、VARは厳密性をそもそも求めていないというところが前提条件である。
- レフリーの判断とVARを使って確認するのはガイドライン通り、特に違和感はない。
- ただし、小林友希選手の左足の動きがあまりにも不自然。この事例も鹿島と神戸の事例に近いのかなと印象を持っている。
- 左足で小林 悠選手はトラップして、小林友希選手の方に足を持って行く。その時点で小林友希選手の左足は地面について、小林 悠選手には向けられていない。
- 問題はだれが起こしたのかというと、小林 悠選手が事の始まりと考えるのが妥当だと思う。
- 恐らく、スパイクが引っ掛かっているような動きをする。これは不可抗力なので、反則とするのは厳しいと見れるので、PKでは無いという選択肢も出来るのかなと
- ただし、VARは厳密性を求めないので、現場のレフリーたちの判断が間違いとか、妥当ではない、適切ではないとは言い切れない
4名のいえぽんボード図
事例2:J1リーグ 第33節 広島 対 札幌 37分の事例
- 塩谷選手のクロスに野津田選手が合わせて得点となる。
- しかし、リプレイで見ると、野津田選手の近くにいた金子選手が柏選手にユニフォームを引っ張られており、奥のベン カリファ選手の肘が、岡村選手の顔に入っていて、どちらもファウルを取るべきシーンにも見える。
- VARの介入は無く得点が認められたが、この判定は妥当だったのかこのシーンについて議論。
平畠さんの見解
【このシーンについて】
- 柏選手のところはああいう動きになる事もあるかなと
- ゴール前で何とかボールに触ろうとしている動きかなと
- あと、ベン カリファ選手のところも微妙、難しい。確かに肘と言われれば肘ですし
- 例えば、VARが入って、肘が入っていますと言われたら、それはそれでそうかなと思うところもあるけれども、ゴールと言われればゴールだと思う。
【Twitterの意見】
- 野津田選手の同点ゴール時、守備者の金子選手がシャツを引っ張られて妨害されてるように見えますがファウルになりませんか?
高木琢也さんの見解
【このシーンについて】
- ゴール自体は、素晴らしいゴールだと思う。
- 現場の目線で言うと、数的優位性を金子選手は作られている。
- 柏選手の、相手をコースをつぶしに行くということもわかりますし、そんなに金子選手が体を崩されたというのもなさそうな気もする。
- 僕は素晴らしいゴールかなと見えてしまう。
- 肘の方は、相手の方が完全に握っているので、そう考えるとfifty-fiftyの状態だと思う。
家本さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- 正直難しい。
- 金子選手のところも正直分からない。
- ユニフォームが引っ張られている事実はあるものの、金子選手の後のリアクション等々を見てると掴んだ事実はあるとはいえ、影響とか諸々を考えたときには、ちょっと厳密に探しに行きすぎ。
- 得点を認めても良いと思う。
- 肘が当たったかについてをどう見るかについては、個人的には、ファウルをとられても致し方ないかなというのが僕の結論
- レフリーがこれを確認するのはかなり難しい。VARに入っているのならば、映像を見せると思う。
- 理由は肘、結構伸びて当たっている。近いシーン(73分28秒くらい)がありイエローカードが出される。
- このシーンと比較した時にどう違うのとなった時には、一つにくくれると思う。
- そうすると、プレイの中では影響が無いが、肘を振った、相手の方に動かしていったという事実があるので、比較しても警告と言える事象なのかなと個人的には思う。
4名のいえぽんボード図
事例3:J1リーグ 第33節 湘南 対 鳥栖 28分の事例
- チャンスを迎えた瀬川選手がファン ソッコ選手のディフェンスにあい、転倒するも判定はノーファイル。
- そのまま続行となるが、瀬川選手が倒れたままの為、主審が一旦試合を切った。
- リプレイで見るとスライディングに行ったファンソッコ選手の足は、ボールには触れておらず、ファウルにするべきシーンだったようにも思える。
- 結局、VARの介入は無かったが、ノーファウルの判定は妥当だったのか
- このシーンについて議論
平畠さんの見解
【このシーンについて】
- 僕は、ファウルでは無いと思っている。
- スライディングした足が上がっているので印象は良くないけれども、その後の流れで、アクシデント的に瀬川選手が引っ掛かったという見方も出来るけれども、僕の考えでは、お尻でボール触っている。
- ボールに行っているというのが僕の考え。PKじゃないんじゃないかなと思っている。
【Twitterの意見】
- 前半27分の湘南の瀬川選手が倒されたシーンはなぜPKにならないのでしょうか?鳥栖の選手はボールにはいってないように思いますが。。PKになっていればエース町田選手のハットトリックだったのに。
高木琢也さんの見解
【このシーンについて】
- 僕も結論から言うとナイスタックル。
- コースに入れるようなタックルをしているので、ただ、この後瀬川選手がボールをちょんとついて、ファンソッコ選手の手に当たっていたら、PKだと思うけれども、そこは体で防がれているので、タックル自体はしっかりされているのでファイルでは無いかなと思う。
家本さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- シンプルです。100%ノーファウル。
- 結果的に当たったのをプレイと見るかという意見もあると思うけれども、コースにタックルに行っている。そこをかわそうとして右のアウトでコースを変えている。
- その所に体がしっかり当たっている。相手が危険になるようなタックルがそもそもされていない。
- その結果、ボールが十分当たっているプレイと言えるので、ノーファウル、ノーカード
4名のいえぽんボード図
まとめ
今回は、2022シーズンJリーグジャッジリプレイ#30の内容についてまとめてみました。
今回に関しては、家本さんから解説がありましたが、「VARは厳密性を求めるものでは無い」という言葉が印象に残っています。
映像で残っている以上、どうしても厳密性を求めてしまうものではありますが、サッカーは厳密性を求めることが良いというわけでは無いという事のなのだと思います。
個人的にも、厳密性が必要な時もあるとは思いますが、それだけでは窮屈になってしまうように思いますので、この考え方には共感できるところがあります。
色々な考えがあると思いますし、答えが出ない内容だと思いますが、各々サッカーを楽しく観戦できるための考えを持っていれば良い気がします。
最後まで内容を確認して頂き、ありがとうございます。
これからも、いろいろな見解や議論があると思いますが、今後もジャッジリプレイを拝見しながら勉強していきたいと思います。
本日の用語
VARとは
VARについては、下記ページにまとめておりますので、参考にしてください。
関連記事:2020年JリーグVAR導入について