Jリーグジャッジリプレイ

サッカー競技規則の基本的考え方と精神(philosophy and spirit):2022シーズンJリーグジャッジリプレイ#24

はじめに

どうも!Taruta(たるた)です。

昨日の大敗から一日経ちましたので、少し気持ちは落ち着いています。

他のチームの試合を確認したら、4-0の試合が2試合もありました。リーグ戦5連勝中の広島が川崎に4-0とは少し意外でした。

先週も感じましたが、Jリーグで勝つのはやはり難しいのかもしれないと思う今日この頃です。

皆さんはどのような1日でしたでしょうか?良い1日を過ごせていれば幸いです。

それでは本題。

2022シーズンもジャッジリプレイは継続。

本日は、2022年9月6日に配信された2022シーズン Jリーグジャッジリプレイ#24で放送された事例をまとめたいと思います。

今回の事例は、J1リーグ第28節の中から、3事例とナイスジャッジ2事例が紹介されています。

今後もJリーグジャッジリプレイを通して、サッカーのルールを学んでいきたいと思いますので、皆さんも参考にしていただければと思います。

DAZNのJリーグジャッジリプレイとは

  • 毎週火曜日に更新
  • 週末のJリーグで起こった事象(判定)についてSNSで反響のあったプレーをわかりやすく解説
  • 司会は桑原さん、Jリーグウォッチャーの平畠さんも出演
  • 今回はスペシャルゲストで阿部勇樹さんが出演

 

2022シーズン Jリーグジャッジリプレイ#24の事例

  • 2022 J1リーグ 第28節 福岡 対 名古屋 2分 21分の事例
  • 2022 J1リーグ 第28節 湘南 対 川崎F 50分の事例
  • 2022 J1リーグ 第28節 FC東京 対 横浜FM 27分の事例

【参考:ナイスジャッジ】

  • 2022 J1リーグ 第28節 磐田 対 柏 77分の事例
  • 2022 J1リーグ 第28節 札幌 対 C大阪 94分の事例

Jリーグジャッジリプレイの映像

 

事例1:J1リーグ 第28節 福岡 対 名古屋 2分 21分の事例

【2分のシーン】

  • 相馬選手が前線にフィード。このボールに競った、GKの永石選手と宮選手が接触し転倒。
  • それでもプレーは続けられ、こぼれ球から最後は森下選手が押し込み名古屋の得点になるが、主審のホイッスル。
  • 主審は、永石選手と宮選手の状況を確認しタンカを要請。
  • リプレーで見ると永石選手と宮選手は頭に近い位置で激突。結局、永石選手は脳震盪の疑いで交代となったが、名古屋の得点は認められた。
  • 脳震盪の疑いがあるなかでプレーを続けたのは妥当だったのかこのシーンについて検証

【21分のシーン】

  • クルークス選手が藤井選手と接触して倒れこむ。しかし主審の笛は鳴らず、そのままプレーが続けられるが、クルークス選手が倒れたままだったので、レオシルバ選手が、ボールを外へと蹴りだす。
  • その後の福岡のスローイン。前嶋選手は、名古屋の選手にボールを返そうとしたが、ルキアン選手が拾って仕掛ける感じになり、クルークス選手がゴールを決めてしまった。
  • これに名古屋の選手が猛抗議。
  • 試合中に両監督が話し合う事態に。結局その後、監督指示により福岡側が名古屋にゴールを献上する流れとなり、異例の事態となった。

平畠さんの見解

【2分のシーンについて】

  • ちょっと危ないシーンというか、危険なシーンではあるなという印象があるけれども、味方同士の接触という事もあったし、止めるのは難しかったと思う。
  • 試合をそのまま進めたのはそれでいいのかなというしているけれども、頭の隅っこでは止めるという、てもあるんじゃないかなとも思っている。

【Twitterの意見】

  • 福岡対名古屋で、最初に福岡の選手二人が危険な衝突をして倒れこんでたのにどうして主審はゲームを止めなかったのですか?名古屋の選手も誰もゲームを切ろうとしなかったのも気になります。
  • 先制点のシーンは、味方同士の接触でファウルでもなく得点機会だったので止めるのは難しいかな、と思う。あれで止めたら名古屋としては納得いかないかも。何が正しい判断なのか難しいが、いろんな人の意見を聞いてみたい。

【21分のシーンについて】

  • まず、そもそも、藤井選手のタックルがファウルだったのではというのが気になっている。
  • 笛が鳴らなかったのでファウルでは無いというところで言うと、福岡の選手は、ちょっとまってまって、みたいになっているので、そのあたりは、チームの中で共有が出来てなかったのかなという感じはする。
  • みんなも返すんだろという感じになっていたので、

阿部勇樹さんの見解

【2分のシーンについて】

  • 正直ぶつかったのが頭、お互いの勢いというか、ディフェンスの選手は戻りながらというところで、ボールを見ていたと思うので、キーパーの位置を確認できていないと思う。
  • その勢いで頭でぶつかってしまったと考えると、僕が名古屋の選手だったとしても頭どうしだったなという気持ちもあると思うし、続けさせてよという気持ちもあると思うし、これは難しいジャッジだと思う。

【21分のシーンについて】

  • このシーンを全部見ると、フェアプレイとして返すのが正解だったかなと思う。
  • 返す場所もちょうど走っているところに返してしまったので、そのまま続けてしまったと思う。
  • この後福岡が何も抵抗せずに、ゴールさせたというのは、判断難しいところではあるが、今できる一番ベストな、解決方法だったと思う。

家本さん(元国際審判員)の見解

【2分のシーンについて】

  • まず、ファウルでは無いということは皆さん認識していると思う。
  • 味方同士の接触であったという事と名古屋がゴール前で大きなチャンスを迎えている。
  • レフリーとしては判断が、競技規則の罰では無いので、躊躇してしまう。
  • コンタクトの状況がレフリーとは縦位置になる。そうなると串刺しで接触の程度、場所は確認できなかった可能性はある。
  • 副審の方も、はじめオフサイドの確認があり、斜めから見るけれども名古屋の選手と重なっているので接触具合が見れていない。
  • レフリーチームとしても判断に迷ってしまうものが生まれてしまったというところで躊躇せざるを得ない。
  • 情報を正しく把握することが出来なかったというのが背景にあると思う。
  • 確認しておきたいのは、名古屋が悪いとかいう事は絶対ないと思うし、この状況で唯一止めることが出来るのは、レフリーチームのこれはまずいよという判断の事だけしかないという事。
  • 競技規則の一番最初に、「事故が起きてしまうのは致し方ないものだが、競技規則は、競技者の安全や安心・快適さとスポーツがフェアであることとのバランスを取りながら、サッカーの試合が出来る限り安全にプレーできるための手助けになる事を目指している。」
  • 要するに、フットボールにおいて何が一番大切かというと、勝つとかでは無く、皆が安全で、安心して快適にという事を優先順位としてかなり重くおいている。
  • 過去の、東口選手と三浦選手が激突して東口選手が大きな怪我となった場面を思い出した。その時のレフリーが飯田さんで、振り返りのところで、「後悔しているすぐに止めるべきだった」そういう事例が前段階でありながらも教訓をレフリーチームで行かせなかったのは残念だった。
  • ただ、アタッキングチャンスが続いているという事と、レフリーのポジションからは、コンタクトの程度がなかなか把握できなかったというのが、止めるというのは言うのは簡単ではあるけれども、この状況で止めるのは、レフリーしかなかったので、フォースの方がシャウトできれば、そういう事が出来たかもしれない。

【21分のシーンについて】

  • フェアというところは価値観なので、何を持って良い悪いはすごく難しいというのが前提にある。
  • これは端的な話では無く、いろんな複雑な要素が絡んでいると思って見ている。
  • 2分のシーンが因果関係の一つになっている。フリーキックかというところも絡んでいる。直近福岡は、勝ち切れていない試合がずっと続いている。
  • 関わっている選手が外国籍の選手。助っ人と呼ばれる結果を求められる選手。チームの順位も徐々に難しいところにポジションになってきている。
  • 色んな福岡にとって難しい状況がある前提があると思う。
  • 競技規則の話で言うと、レフリーとすれば、こちらこそどうすることも出来ない。
  • 以前に、京都 対 大分での試合で大分の選手が点を入れて同じように京都が点を取ったみたいなシーンがある。
  • これってなかなか言えないけれども、フェアをどう考えるかというところはすごく大事ですし、競技規則の philosophy and spirit みたいな話でいうと、フェア、リスペクトが問われる、議論するシーンだったと思う。

 

事例2:J1リーグ 第28節 湘南 対 川崎F 50分の事例

  • タリク選手がヘディングで繋ぐと瀬川選手から町野選手へ、町野選手がジェジェウ選手と交錯したところでホイッスル。
  • 主審はジェジェウ選手のファウルをとり湘南にPKを与える。
  • リプレイで見るとジェジェウ選手は自分でつまずいたようにも見え、町野選手への接触はほとんどなかったように感じる。
  • 結局、VARの介入はなく、ファウルでPKのままとなったが、この判定は妥当だったのか、このシーンについて議論

平畠さんの見解

【このシーンについて】

  • 印象的には、PKかなという気はしている。
  • ちょっと後ろから当たってしまっているかな。膝カックンのような感じにも見えた。
  • 町野選手も体が前に入っているので、体の優位性も考えてもPKで仕方ないかな

【Twitterの意見】

  • フロサポ目線だからかもしれませんが、どちらかというと強引に前に出ようとして町の選手がジェジェウ選手を巻き込んでもつれたように見えます。審判目線としてどう見えての反則なのかが知りたいです。

阿部勇樹の見解

【このシーンについて】

  • PKですかね
  • ボールに先に触りたかったんではないかという足の出し方かなと思っている。
  • たぶん地面につく前にスパイクに当たっているように見えるので、これはPKかなと思ってしまう。

家本さん(元国際審判員)の見解

【このシーンについて】

  • 結論からするとPKは妥当。
  • SPAなので一段階下がって、ノーカードだと思う。
  • 映像によって印象は変わるけれども、事実関係でいうとPK、SPA、ノーカード
  • 飯田さんの判断は正しいと思う。

 

事例3:J1リーグ 第28節 FC東京 対 横浜FM 27分の事例

  • 永戸選手のスルーパスにレオセアラ選手が走りこむとスウォビィク選手に阻まれ転倒するが、主審の笛は鳴らず。
  • その後、横浜FMの選手にハンドがあり試合が止まる。
  • レオセアラ選手とスウォビィク選手の接触を見るとスウォビィク選手はボールには触れていないようにも見え、レオセアラ選手への接触は、明らかでレオセアラ選手は転倒せざるを得ない状況だったように感じる。
  • 結局VARの介入も無くノーカードの判定となったが判定はだとうだったのか
  • このシーンについて議論

平畠さんの見解

【このシーンについて】

  • PKだと思いましたけどね。
  • 逆に推測しましたけど、たぶん、レオセアラ選手が接触する前に足がそろったように見えたから、こういう判定になったのかなと思いますけど、僕自身の印象はPKです。

【Twitterの意見】

  • レオセアラ選手がスウォビィク選手に倒されたようにも見えましたがPKは無かったのでしょうか?映像を見るとボールは触っていなかったですがこの判定は妥当でしょうか?

阿部勇樹さんの見解

【このシーンについて】

  • PKで
  • すこしでもボールに触れていればとは思いましたが、勢いよくきて先にボールに触られてしまった。その後に飛び込んできました。という状況を考えるとPKかなと思った。

家本さん(元国際審判員)の見解

【このシーンについて

  • 映像を見る限り、PK、DOGSOが一段下がってSPA、イエローカードというふうには見えます。
  • 一つは、ボールの軌道が変わらないという事実がある。
  • もう一つは、レフリーのポジションと状況はどうだったのかというと、縦位置になってしまう。
  • コンタクトは奥の位置なので、実際にレフリーのポジションからは、20mぐらい距離があって、縦位置で、レフリーはボールに触ったという認識があるけれども、映像を見る限りそういう事実が無いので、PKかなと思う。
  • VARの話は、ボールの軌道が変わっていないものはすべてボールが触っていないわけでは無い。
  • ゴール裏方向のアングルで言うと選手と被ってしまって、触っている、触っていないの確証性が持てない。確固たる証拠が無いので現場フォローと判断したんだと思うのですが、うーんという感じ
  • 触っている確証性も無いので、リコメンドするオプションはゼロでは無いと思う。

 

まとめ

今回は、2022シーズンJリーグジャッジリプレイ#24の内容についてまとめてみました。

事例1の福岡 対 名古屋の試合は話題になっていたので、自分も映像を見たりしていましたが、事象を解説して頂いたときに、何が一番大切なのかを考えさせられました。

「サッカー競技規則の基本的考え方と精神(philosophy and spirit)」とは何か、人によって考え方、答えは違うと思いますが、良い事例ですので皆さん考えてみるのも良い機会なのかなと思います。

これからも、いろいろな見解や議論があると思いますが、今後もジャッジリプレイを拝見しながら勉強していきたいと思います。

最後まで内容を確認して頂き、ありがとうございます。

本日の用語

サッカー競技規則の基本的考え方と精神(philosophy and spirit)

  • 事故が起きてしまうのは致し方ないものだが、競技規則は、競技者の安全や安心・快適さとスポーツがフェアであることとのバランスを取りながら、サッカーの試合が出来る限り安全にプレーできるための手助けになる事を目指している。

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柏レイソルとともに10年が過ぎました。これからも変わらず柏レイソルを応援していきたいと思いブログを書いています。

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