はじめに
今週もJリーグジャッジリプレイ番外編が放送されました。
今週の議題は、「DOGSO(決定的な得点の機会の阻止)」についての内容となります。
本ブログでも以前、「DOGSO」について説明を行っていますが、様々な事例をもとにJリーグジャッジリプレイでは説明しているので、改めて勉強したいと思います。
関連記事:やはりハンドの判定は難しい!(2020年3月17日放送のJリーグジャッジリプレイを見て)
DAZNのJリーグジャッジリプレイとは
- 毎週火曜日に更新
- 週末のJリーグで起こった事象(判定)についてSNSで反響のあったプレーをわかりやすく解説
- Jリーグ副理事長の原さん、タレントの平畠さんも出演
DOGSOとは
「DOGSO」とは、Denial of an Obvious Goal-Scoring Opportunity 決定的な得点の機会の阻止の事です。
どのような場合、「DOGSO」として判定されるのか?
反則があった場面で、下記の4つの条件が当てはまった時に、「DOGSO」として判定されます。
「DOGSO」の4要件
- 反則とゴールとの距離
- プレーの方向
- 守備側競技者の位置と数
- ボールをキープできる、または、コントロールできる可能性
2020年3月24日JリーグジャッジリプレイでのDOGSOの事例
- 2019 J1リーグ第28節 サンフレッチェ広島 対 ヴィッセル神戸での事例
- 2019 J2リーグ第1節 レノファ山口 対 柏レイソルでの事例
事例1:2019 J1リーグ第28節 サンフレッチェ広島 対 ヴィッセル神戸での事例
広島の森嶋選手からヴィッセル神戸陣内へロングフィードを実施。広島のドウグラス・ヴィエイラ選手が抜け出しかけゴールキーパーと1対1になりかけたが、ヴィッセル神戸の大﨑選手がペナルティエリア付近で、ドウグラス・ヴィエイラ選手を倒したシーン。判定は、レッドカードとなり大﨑選手が退場となった
DOGSO4要件すべてに該当することから、判定はレッドカードで退場となったとの事。このシーンは全会一致でDOGSOの認識でした。
参考映像
事例2:2019 J2リーグ第1節 レノファ山口 対 柏レイソルでの事例
柏レイソルヒシャルジソン選手のパスをペナルティエリア内で受けた柏レイソルの小池選手が、レノファ山口の瀬川選手のスライディングにより倒されたシーン。判定は、イエローカードとなり柏レイソルにPKが与えられた。
DOGSO4要件すべてに該当するとのこと。レッドカードにならないのは、PKが与えられたことと、ボールにチャレンジした反則であるためとの事
上記例外についての詳細は下記の関連記事を参照してください。
本判定に関しての感想
今回の解説で参考となったDOGSOのジャッジのポイントとしては、
守備側競技者の位置と数については、「反則のあった時点の位置関係で判定する」
事例2では、柏レイソルの小池選手が倒されたときに、キーパーやほかのディフェンダーが近くにいる感じがして「守備側競技者の位置と数」の要件が該当しないと認識していました。
しかし、上記ポイントの通り、反則のあった時点での位置関係で判定(映像でも確認)した場合には、「守備側競技者の位置と数」の要件が該当していると思い、DOGSOの判定は正しいと認識しました。
事例2を通して改めて、DOGSOの判定もハンドの事例と同様に、難しいジャッジが判定される可能性がある事を再認識することができ、ハンドと同様に主審にゆだねるしかない部分もあることを覚悟するとともに、判定を受け入れられるように観戦したいと思います。
まとめ
今回は、2020年3月24日にDAZNで放送されたDOGSOの事象について感想をまとめてみました。
DOGSOの4要件は
- 反則とゴールとの距離
- プレーの方向
- 守備側競技者の位置と数
- ボールをキープできる、または、コントロールできる可能性
試合の流れが変わってしまう重要な判定の基準になりますので、サッカー観戦の時に役立つと思うので、4要件は覚えておこうと思います。
関連記事:やはりハンドの判定は難しい!(2020年3月17日放送のJリーグジャッジリプレイを見て)