はじめに
どうも!Taruta(たるた)です。
今日はTwitterでこんな告知を発見しました。
⚽告知⚽
8月25日発売号のサッカーダイジェストでは、柏レイソルのクラブダイジェスト特集を掲載します。
クラブダイジェスト特集内の巻頭企画は、#武藤雄樹 選手のインタビューです。途中出場からゴールを決められる要因も話してくれていますので、お楽しみに!#柏レイソル #reysol pic.twitter.com/tXVbsLe3hW
— サッカーダイジェスト (@weeklysd) August 20, 2022
昨日の試合での武藤選手の得点もありこれは購入せねばと思い、まんまとこのツイートの思惑にのせられてしまった今日この頃です。
皆さんはどのような1日でしたでしょうか?良い1日を過ごせていれば幸いです。
それでは本題。
2022シーズンもジャッジリプレイは継続。
本日は、2022年8月16日に配信された2022シーズン Jリーグジャッジリプレイ#21で放送された事例をまとめたいと思います。
今回の事例は、J1リーグ第25節、J2リーグ第31節の中から、合計5事例が紹介されています。
今後もJリーグジャッジリプレイを通して、サッカーのルールを学んでいきたいと思いますので、皆さんも参考にしていただければと思います。
DAZNのJリーグジャッジリプレイとは
- 毎週火曜日に更新
- 週末のJリーグで起こった事象(判定)についてSNSで反響のあったプレーをわかりやすく解説
- 司会は桑原さん、Jリーグウォッチャーの平畠さんも出演
- 今回はスペシャルゲストでラモス瑠偉さんが出演
2022シーズン Jリーグジャッジリプレイ#21の事例
- 2022 J1リーグ 第25節 鳥栖 対 名古屋 38分の事例
- 2022 J1リーグ 第25節 鳥栖 対 名古屋 68分の事例
- 2022 J1リーグ 第25節 札幌 対 神戸 88分の事例
- 2022 J1リーグ 第25節 磐田 対 浦和 51分の事例
- 2022 J1リーグ 第25節 岡山 対 山口 7分の事例
Jリーグジャッジリプレイの映像
事例1:J1リーグ 第25節 鳥栖 対 名古屋 38分の事例
- マテウスカストロ選手のクロスがDFにあたり仙頭選手がボールをキープしようとしてジエゴ選手と接触し倒れたところで、ホイッスル。
- 主審は、ジエゴ選手のファウルを取り名古屋にフリーキックを与えた。
- リプレーで見るとジエゴ選手はペナルティエリア内で仙頭選手の足を踏んでいるようにも見える。
- 結局VARチェックも行われたが判定は変わらなかった。
- この判定は妥当だったのか、このシーンについて議論
平畠さんの見解
【このシーンについて】
- これは、映像によって全然印象が違うなという感じがする。
- メインスタンド側からの映像だと普通にフリーキックだと思うけれども、バックスタンド側の映像を見ると中かなという感じに見える。
- 個人的にはPKだと思っている。
- 逆のパターンを考えるとペナルティエリア外で足が掛かりペナルティエリア内で倒れたとしてもフリーキックになる。
- それの逆と思えば、PKだと思う。
【Twitterの意見】
- 今日の名古屋対鳥栖。仙頭選手が倒されたのは、ペナルティエリア内ではないですか?ジャッジリプレイで検証してください。よろしくお願いいたします。
ラモス瑠偉さんの見解
【このシーンについて】
- 平畠さんがおっしゃったようにどう見てもPK
- ペナルティエリアの中で踏んでいる。
家本さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- 僕の意見も100%PK
- レフリーがなぜ、ペナルティエリアの外にしたかというとこで言うと、ポジッションが良くない。
- 内側から斜め外を見ている。もう少し外側に行ってペナルティエリアの中か外かを見極める必要がある。(VARがあったとしても)
- レフリーは踏んだポイントが見えていない可能性が高い。脛と脛のトリップのように見えている可能性がある。
- 映像を見ると脛と脛も中にある。そうなると明らかにペナルティエリアの中でのコンタクトと判断されるので、これは見落とされた重大な事象ともいえる。
- VARがなぜこれを見せなかったのかは分からない。
事例2:J1リーグ 第25節 鳥栖 対 名古屋 68分の事例
- 両チームの競り合いのなかでこぼれ球に対して、稲垣選手と藤田選手が交錯。
- 主審は稲垣選手のファウルを取りイエローカードを提示
- この判定の名古屋の選手が激しく抗議。
- リプレイで見ると足の裏を見せてタックルに行った藤田選手の足が稲垣選手の足の脛あたりに入っており、ファウルにすべきは藤田選手のように思える。
- VARの介入は無く、主審は稲垣選手にイエローカードを提示したが判定はただしかったのか、このシーンについて議論
平畠さんの見解
【このシーンについて】
- 見る限りは、藤田選手は結果的には、足の裏を見せていってしまったので、印象としては、藤田選手のファウルという気がしますし、レッドが出る可能性もあるかなという気はした。
【Twitterの意見】
- 藤田選手が稲垣選手に行ったスライディングはオンフィールドレビューした方が良かったんでは?DAZNで見る限りでは、主審の位置では良く見えてないこともあるのでは?
ラモス瑠偉さんの見解
【このシーンについて】
- 思いっきり退場。一発退場。
- 稲垣選手が抑えながらボールを蹴ろうとしている。
- 藤田選手の方が勢いでボールに足の裏で入っている。
- ものすごい危険なプレーだと思う。
- 判定が逆なのは、それはレフリーが退場だよ。少なくとも藤田選手のファウル
家本さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- 競技規則的に言うと、2つ以上の違反が同時に起こったという項目がある。
- どちらが先にボールに触れたかを言うと、藤田選手が足の裏でつついている。
- ほぼ中間よりやや藤田選手側にボールがこぼれる。
- 稲垣選手は相手に配慮をしている。藤田選手は、相手の安全には全く配慮が無い体勢。
- 意見として膝が曲がっているというのがあると思うけれども、当たった瞬間はまっすぐ伸びている。当たった衝撃で膝が曲がっている。
- 稲垣選手が横回転してしまうほどダメージがある。そう考えたときに藤田選手は相当レッドカードに近い行為。
- フリーキックは名古屋に与えられるべき、懲罰は70%から90%ぐらいレッドカードに値する。
- 稲垣選手も同じ勢いで藤田選手に与えているので、それをどう解釈するかによって、稲垣選手にもイエローカードが出る可能性もある。
- なぜこういう判定になったかは、競り合ったボールがレフリーの方に来てしまう。レフリーは下がりながら稲垣選手の方に逃げていく。
- レフリーの意識は、逃げる意識が強いので、プレーを見極める意識が下がってしまう。
- 稲垣選手の方に逃げているので、藤田選手の動きは視野に入ってくる。稲垣選手の認識が薄い。藤田選手はボールに行っている。突然稲垣選手がガッと言っているように見える。
- 藤田選手の足がどうこうという認識が無い、稲垣選手が遅れていったという認識なので、稲垣選手にフリーキックとなっている主審の判断は理解できる。
- ただ、他の副審等は、藤田選手が足の裏で行っているのは理解できていると思うので、ディスカッションとしてあるべきだったと思う。
- VARが藤田選手のプレイがレッドカードに限りなく近いと認識すれば介入できるし、レッドカードでは無いと認識すれば難しいけれども、オプションとして映像を見せることをできたと思うけれども、現場のレフリーがこれを見極められなかったのは少し残念。
4名のいえぽんボード図
事例3:J1リーグ 第25節 札幌 対 神戸 88分の事例
- 飯野選手がパスカットをしてそのまま、ドリブルで持ち込み駒井選手と接触したところで転倒し、ホイッスル。
- 主審は、駒井選手のファウルをとり神戸にPKを与えた。
- リプレイで見ると飯野選手と駒井選手の接触はペナルティエリアギリギリのところで起きており、PKの判定にVARが介入。
- VARオンリーレビューにより接触はエリアの外と判断されフリーキックに判定が変更となった。
- この判定は妥当だったのか、このシーンについて議論
平畠さんの見解
【このシーンについて】
- これは、ファウルかな?という感じ。
- これは、サッカーでいうと正当な1対1の戦いなのかなという気がする。
- これでファウルなのかなという自分の中ではする。
- ボックスの中、外とかの議論の前で止まっている。
【Twitterの意見】
- VARでPA外と判定されましたが自分はファウルがなければGKと1対1でシュートが打てるゴールとの向きと距離、コントロールも出来ているDOGSO案件だと感じました。
ラモス瑠偉さんの見解
【このシーンについて】
- ファウルは間違いないけれども、PK取られてもおかしくない
- 最後の押し出しポイントがPKだと思う。
- ファウルはファウルで外でも警告。
家本さん(元国際審判員)の見解
【シャツを引っ張った場合どこがファウルの場所になるか】
- Point of contactが始まった所、それがどこまで影響しているか
- ホールディングの場合、掴んだところが始点となって、影響が始まって離したポイントの間はフリーキック
- 離したポイントがペナルティエリア内であれば、PKになる。
- コンタクトの場合もくっついて影響があって倒れる。離れたところが中なのか外なのかライン上なのかというところ。(終点で判断する)
【このシーンについて】
- 自分がレフリーだとすれば、これはFootball contactの中に入れたい。
- 神戸の選手はわかったうえでのcontactなので、「フェアで、エキサイティングな試合」をビジョンにJリーグが掲げていることからFootball contactの中に入れたい。
- ただ、松尾主審のポジションからすると後ろから行っているように見える。体も斜め前に弾かれているので、フリーキックと現場のレフリーが判断するのは十分に理解できる。
- 中、外の話で言うとおそらく影響の終結はペナルティエリアの中という主審の判断は十分フォローできる。
- DOGSOなのかというと、この場面が、DOGSOになるかというと際どい。枚数はいるとはいえ、札幌の選手が間に合うと言えるのか?結構際どい。
- DOGSOと言えばDOGSOにかなり近いシーン。
- DOGSOにはしなかったが、映像を見せることもあっても良かったのかなと思う。
4名のいえぽんボード図
事例4:J1リーグ 第25節 磐田 対 浦和 51分の事例
- 江坂選手のロングパスを受けたユンカー選手が松原選手のファウルを受けるが主審はアドバンテージを適用。
- 最後はユンカー選手のパスを受けた小泉選手がシュートを狙うがゴールにはならなかった。
- 松原選手のパスはアドバンテージを適用したため、取り消しとなったが、ファウルを取っていたら、DOGSOなのかSPAになるのか
- このシーンについて議論
平畠さんの見解
【ファウルを取っていたらDOGSOなのかSPA】
- もう一人いる守備の選手対応できたと思われるので、DOGSOまでは行かないのかなという印象。
【Twitterの意見】
- 状況的にはDOGSOに近く、最低でもSPAと感じました。山本主審はアドバンテージを適用しましたが、①VARが介入しなかった理由。②すでに1枚カードが出ていた松原選手のSPAにアドバンテージ適用していいのか?解説お願いします。
ラモス瑠偉さんの見解
【このシーンについて】
- ここでは、2人に拍手を送りたい。ユンカー選手とレフリー
- ブーイングは小泉選手。なんで決めておかないの。
- レフリーの判断は流すことは素晴らしかったと思う。
- ユンカー選手も倒れないで踏ん張った所が素晴らしい選手だなと
家本さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- 僕はSPA
- ジャッジリプレイの中でも面白いシーンだと思った。
- 続けた結果、アドバンテージをどう考えるか?こういうFootballをどう考えるか?
- 確かに懲戒罰などを考えるとあそこで止めて、アドバンテージが成立しているといいずらいシーン。
- アドバンテージ適用にならずロールバックでイエローカードで退場というのもレフリーの一つの判断としては理解されると思う。
- ただしこれは競技規則の重箱をつついていないか?という言い方も出来るし続けさせたという事は、SPAが無くなるので、よかったなと。
- 山本主審が素晴らしかったのは、この前のシーンでペナルティエリアの中、外の際どいシーンを自分で外と判断した。
- その中の逆の速攻がこのシーン。Footballの魅力も十分引き出している。
- 両方ともポジションもすごくよかった。レフリーのポジションが良ければこういうことが正しく判断される。
- このシーンは非常に興味深く、山本主審の判断も尊重できるしトータルで素晴らしい判断をされたと思う。
事例5:J1リーグ 第25節 岡山 対 山口 7分の事例
- 河野選手のフリーキックがファーサイドに向かい、柳選手と菊地選手が競り合うとここでホイッスル。
- 主審は、菊地選手のハンドをとり、岡山にPKを与えた。
- リプレイで見ると、菊地選手の左手に当たっているが、競り合いの中で偶発的に当たっているようにも感じる。
- この判定は妥当だったのか、このシーンについて議論
平畠さんの見解
【このシーンについて】
- これは、珍しい感じ。
- ボールが見えてない状況での動きの中で、逆にボールが手に向かってきたというか、そんな感じに見える。
- ハンドは厳しいなと思う反面、ここまで明らかに当たってしまうとハンドになるのかなと逆にこれを吹かないと誰が納得するのかなと
- 当たっているという事でハンドでいいのかなと思います。
【Twitterの意見】
- 菊地選手は、柳選手との競り合いでバランスを崩された体制でボールが手に当たったように見えます。広がったてもバランスを取るための自然な動きに見えハンドでPKの判定は厳しいのでは?と思いました。
ラモス瑠偉さんの見解
【このシーンについて】
- 悔しいけれどもPKとってもおかしくない。
- 確かにバランスを崩しているかもしれない
- もう一つは後ろに岡山の選手がいる。岡山ボールになったらその次はどうなったかなと
- 心苦しいけれどもPK
家本さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- ノーファウル
- 個人的には、競技規則に書かれているハンドの反則の拡大解釈かなと
- 滞空時間の長いボールが来ている。競ったことによって菊地選手は背中をでコンタクトを受けて少し回転している。
- 菊地選手はボールを見ていない状況で体がコンタクトを受けて、手がコンタクトによって上がっている。
- 自分が見えていないところからボールが手に向かって行った。あそこにボールが来るとはあの状況では思わない。
- コンタクトの結果、手が動いたと見るのが解釈としては妥当だと思うので、これを取り出したら厳しいかなと
- この体の動きが正当ではないとは見ない。という事からしてもこればPKになるのは厳しいと思う。
まとめ
今回は、2022シーズンJリーグジャッジリプレイ#21の内容についてまとめてみました。
今回の事例では、VARを含めた現場の判断とスタジオとの判断が異なる事象が多かったように感じます。
個人的にはスタジオでの判断の方が納得感のある感じがしました。VARが映像を確認したとしても導き出される結論は、個人によって違う事を改めて感じました。
これからも、いろいろな見解や議論があると思いますが、今後もジャッジリプレイを拝見しながら勉強していきたいと思います。
最後まで内容を確認して頂き、ありがとうございます。
本日の用語
第5条 主審 懲戒処置
- 同時に2つ以上の反則が起きたときは、罰則、プレーの再開、負傷のひどさ、戦術的影響の面から、より重いものを罰する。
DOGSOとは?
DOGSOについては、下記ページにまとめておりますので、参考にしてください。
SPA(スパ)とは?
- STOPPING A PROMISING ATTACKの略
- 相手の大きなチャンスとなる攻撃を阻止する事