はじめに
どうも!Taruta(たるた)です。
今日は、色々なものを直すことができた一日でした。まあ、大したものを直しているわけではありませんが、家族が喜んでくれたのでよしとしたいと思います。
皆さんはどのような一日を過ごしましたか?皆さん良い一日を過ごせていれば幸いです。
それでは本題。
2022シーズンもジャッジリプレイは継続。
本日は、2022年5月10日に配信された2022シーズン Jリーグジャッジリプレイ#10で放送された事例をまとめたいと思います。
今回の事例は、J1リーグ第11節、第12節の中から、合計4事例紹介されています。
今後もJリーグジャッジリプレイを通して、サッカーのルールを学んでいきたいと思いますので、皆さんも参考にしていただければと思います。
DAZNのJリーグジャッジリプレイとは
- 毎週火曜日に更新
- 週末のJリーグで起こった事象(判定)についてSNSで反響のあったプレーをわかりやすく解説
- 司会は桑原さん、Jリーグウォッチャーの平畠さんも出演
- 今回はスペシャルゲストで福西崇史さんが出演
2022シーズン Jリーグジャッジリプレイ#10の事例
- 2022 J1リーグ 第12節 広島 対 鹿島の事例
- 2022 J1リーグ 第12節 横浜FM 対 名古屋の事例
- 2022 J1リーグ 第12節 C大阪 対 磐田の事例
- 2022 J1リーグ 第11節 鹿島 対 磐田の事例
Jリーグジャッジリプレイの映像
事例1:J1リーグ 第12節 広島 対 鹿島の事例
- 常本選手がベン カリファ選手に奪われた場面
- リプレーで見ると常本選手はベン カリファ選手に右足の太ももを踏まれており非常に危険なプレーだった
- 結局VARの介入も無くノーファールの判定は正しかったのか
- このシーンについて議論
平畠さんの見解
【このシーンについて】
- 常本選手の足の曲がり方も怖かった。
- スローを見れば見るほど危ないなと思った。
- 恐らくベン カリファ選手は体を入れに行こうとしたとは思うけれども、イエローとレッド、ちょっとレッドよりの感じがした。
【Twitterの意見】
- カリファ選手の常本選手に対する裏足でのタックルは なぜVARの介入がなかったのでしょうか。鹿島サポの私からするとレッドカードが妥当なようにみえました。ジャッジに対する納得感がほしいので第三者目線での意見をお聞かせいただきたいです。
福西崇史さんの見解
【このシーンについて】
- レッドカードかなと思った。
- 結果踏んでしまっている。それが危険なプレーになっている。
- ベン カリファ選手側からいうとちょっと体の切れが悪い分遅れてしまったというのはあるかもしれない。
- 体を入れたくて先に足を出してブロックしようとしたが、イメージと体が一致しなく、遅れたのかもしれない。
- 結果的には常本選手への危険なプレーとなってしまったので、レッドカードでよいかなと思った。
家本さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- フリーキックは間違いない。
- フリーキックを審判が判断できなかったのは、ポジションの問題。
- レフリーの位置からすると足の位置が串刺しの状況で見えている。レフリーからすると奥に足が動いているように見えるので、程度加減が非常にわかりにくい。主審の目線からするとハッキリ見えにくい。
- 副審は斜め後ろから見ているので、足が当たったのか地面についたのか分かりにくい。レフリーチームからすると少し判断を正しくしにくい状況
- 引いたアングルから見たときは、踏みに行ったなという感じはあるが縦位置からみると非常に危険だなと思うので、限りなくレッドカードに近い
- 真っ赤であるかというと議論がわかれるところで、100%レッドかというとどちらかと言えばレッドという感じなので、80%ぐらい
- はっきりとした明白な間違いと言い切れないため、VARが躊躇したことは考えられるが、個人的には、見たうえで主審が判断する方が良かったと思う。
4名のいえぽんボード図
事例2:J1リーグ 第12節 横浜FM 対 名古屋の事例
- 名古屋のコーナーキックの場面。
- マテウス選手のキックを藤井選手が頭で合わせてゴールネットを揺らす。
- このゴールにVARが介入。
- オンフィールドレビューの結果、オフサイドの判定となりゴールは取り消しに
- この判定は正しかったのか議論
平畠さんの見解
【GKに影響を与えたか】
- これは本当に微妙というか、完璧な答えは出ないと思う。
- 副審が肉眼で判別することはできないと思った。VARだから気づけた事象だったなと思ったけれどもオフサイドになっても仕方が無いかなと思った。
【Twitterの意見】
- 現地観戦をしているけど、リプレイを見てもなにがどうオフサイドなのか分からない、、、GKに影響は与えているとは思えず、、、どのプレーがオフサイドかも含めて、解説をお願いします。
福西崇史さんの見解
【オフサイドになるか】
- ビデオをみてラインがわかっているから、オフサイドの位置にいた。
- どこが関与の定義になるかが分からないところがある。
- そう考えるとオフサイドでなくて良いと思う。
- 仙頭選手が前にいたから邪魔だった。でも触ろうという気は無く離れていった。
- 丸山選手は後ろからくるのでキーパーからすると触るのではないかと思うというのもあるのでここら辺難しいと思う。
家本さん(元国際審判員)の見解
【この判定について】
- 現場的にいうと、はっきりオフサイドという認識が無かった。総合的に判断しても得点だったと判断したと思う。
- 映像を見る限りオフサイドだと思う。
- 競技規則と照らし合わせたときに、「相手競技者がボールをプレーする可能性に影響をあたえるような明らかな行動をとる。」
- 明らかな行動とは、2人のオフサイドポジションの選手がゴールキーパーの前にいる。(1m以内)
- ゴールキーパーの方向に動いていきながらかがむ。ゴールキーパーからすると影響を受けるようなアクションがあり、さらにかがむということは少し動きが制御されてしまう。
- それはオフサイドの判定となる一つの指標になり、競技規則的にも合致する。
- ただ、現場では誰もがゴールを認めている状況。VARの精神からすると明らかな混乱とかどうしましょうというときに使いましょうと判断する。
- この映像を見たら主審はオフサイドにする。そもそもこれはVARが介入するシーンなのですかとなった時に、現場は混乱していない。すべてのシーンに正しさを求めることになる。
- VARは正しさを求めるものでは無く、混乱のオプションとして使いましょうという話。そういう精神とかあり方を考えたときに介入の仕方については議論の余地があるのかなと思う。
事例3:J1リーグ 第12節 C大阪 対 磐田の事例
- 山本選手がゴール前にフィード。このボールをキム ジンヒョン選手がキャッチするが、大津選手と接触し頭から落下。
- 主審は大津選手のファールをとりイエローカードを提示。
- キムジンヒョン選手はプレーを続行しようとするが、フリーキックを蹴ってすぐに膝まづき交代となった。(C大阪はこの時交代枠を使い切っていた)
- このシーンについて議論
平畠さんの見解
【このシーンについて】
- 肩を痛めているのがわかりやすいけれども、頭の中は外からは分からない
- 脳震盪の疑いもしっかり見ておかないとのちのち大変なことになる可能性も十分あるので、この処置でよかったと思う
【Twitterの意見】
- メディカルチェックでジンヒョン選手にOKが出た後、肩を抑えながら座り込んで交代となりましたが、その交代が脳震盪による交代の適用となった理由を取り上げてもらいたいです。磐田サポですが、ジンヒョン選手が大事には至っていないことを願っています。
福西崇史さんの見解
【このシーンについて】
- 勝ち負けという状況はあると思うが、選手ファーストという事を考えても、正しかったと思う。
家本さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- 頭の問題と肩の問題は切り分ける必要がある。
- 結果的に肩を抑えながらというところにフォーカスが行くのはわかるが、頭がかなりの衝撃で地面にたたきつけられているのはわかるので、そもそも脳震盪の疑いがあることがわかる。
- その後メディカルスタッフによってチェックはされている。
- 脳震盪のイメージとして気絶して動かないというのがあるが、そうではないらしい。十分興奮状態で話すことが出来たりとか後から記憶が無いとか
- ジンヒョン選手は出ずにふらつくような感じとか少し攻撃性をもって興奮状態になりやすい特徴があるので、ドクターの判断では一度OKとしているが、十分疑いは考えられる。
- 主審からすると、脳震盪の判断はチームのドクターに完全にゆだねることになっている。それによって交代がどうかという事についても、判断に関わるなとなっている。
- 脳震盪かどうかを判断するのはチームドクターであり、レフリーは関与しない。
- チームドクターが脳震盪あるいは、脳震盪の疑いがあると判断された場合には、主審は、通常の交代枠とは別枠(今は1枠認められている)で認める。
事例4:J1リーグ 第11節 鹿島 対 磐田の事例
- 磐田のフリーキックをジャーメイン良選手がヘディング。そのボールをクォン スンテ選手がキャッチ。
- クォン スンテ選手がパントキックで前線にフィードしようとするが、これをファビアン ゴンザレス選手がブロックするとそのまま鹿島ゴールに吸い込まれた。
- 主審はファビアン ゴンザレス選手のファールをとりゴールを認めなかった。
- このシーンについて議論
平畠さんの見解
【このシーンについて】
- 僕の理解ではファールになるのではと。シンプルにファールでしょと思う。
【Twitterの意見】
- ゴンザレス選手がクォン スンテ選手のパントキックを蹴った直後、足を出してブロックそのボールがゴールに入ったが反則で間接FKになったシーン。SNS上ではかなり意見が割れてます。是非解説お願いしたいです。
福西崇史さんの見解
【この判定について】
- そもそも点を取りたいからちょっとでも離れたらという気持ちもわかる。
- めちゃくちゃゴールに入ってすごいと思う。
- ボール保持がどこまでキーパーのものなのというのが理解出来たらある程度理解が近づくと思う。
家本さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- 結論はダメ。明確に競技規則に書かれている。
- GKがボールを放そうとしている途中、GKがボールを手から放す、キックする、またはキックしようと試みるのを妨げる。ボールがGKの両手でもたれている。GKの手と他のものとの間にある空中に投げ上げたとき
- ここまでは保持となっている。
- GKがボールをコントロールしている時、相手競技者は、GKに挑むことはできない。
- このシーンは、GKがボールを手で放してキックする最中に、1m以内でコースを限定して妨げている。
- キックする前に足が上がっている。それだけで邪魔をしている、妨げていると十分解釈ができるので、これはゴールは認められない。
まとめ
今回は、2022シーズンJリーグジャッジリプレイ#10の内容についてまとめてみました。
今回のジャッジリプレイ冒頭では、湘南ベルマーレのサポーターが山本雄大主審に向けて掲載した横断幕についての話題が取り上げられました。
正直この湘南ベルマーレのサポーターの横断幕には目頭が熱くなるものを感じました。
ラグビーいうノーサイドの精神にすごく近いものがあると思いますが、個人的にはこの精神は大切にしていきたい思います。
これからも、いろいろな見解や議論があると思いますが、今後もジャッジリプレイを拝見しながら勉強していきたいと思います。
最後まで内容を確認して頂き、ありがとうございます。
参考:本日の用語について
第11条 2.オフサイドの反則
- 相手競技者がボールをプレーする可能性に影響をあたえるような明らかな行動をとる。
- オフサイドポジションから移動した、またはオフサイドポジションに立っていた競技者が相手競技者の進路上にいて相手競技者がボールに向かう動きを妨げた場合、それにより相手競技者がボールをプレーできるかまたはチャレンジできるかどうかに影響を与えていれば、オフサイドの反則となる。
第12条
- GKがボールを放そうとしている途中、GKがボールを手から放す、キックする、またはキックしようと試みるのを妨げる。
- ボールがGKの両手でもたれている
- GKの手と他のものとの間にある空中に投げ上げたとき