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目次
はじめに
本日は、2021年5月18日に配信されたJリーグジャッジリプレイ#11で放送された事例をまとめたいと思います。
今回の「JUDGEMENT ONE POINT LESSON」のテーマは、「オフサイドディレイ」となっています。
今後もJリーグジャッジリプレイを通して、サッカーのルールを学んでいきたいと思いますので、皆さんも参考にしていただければと思います。
DAZNのJリーグジャッジリプレイとは
- 毎週火曜日に更新
- 週末のJリーグで起こった事象(判定)についてSNSで反響のあったプレーをわかりやすく解説
- 司会は桑原さん、Jリーグ副理事長の原さん、タレントの平畠さんも出演
2021年5月18日配信のJリーグジャッジリプレイでの事例
- 2021 J1リーグ第14節 ベガルタ仙台 対 アビスパ福岡の事例
- 2021 J1リーグ第14節 鹿島アントラーズ 対 横浜F・マリノスの事例
- 2021 J1リーグ第14節 川崎フロンターレ 対 北海道コンサドーレ札幌の事例(JUDGEMENT ONE POINT LESSON)
- 2021 J3リーグ第8節 Y.S.C.C.横浜 対 テゲバジャーロ宮崎の事例(山下良美審判のJリーグ主審デビュー)
Jリーグジャッジリプレイの映像
事例1:J1リーグ第14節 ベガルタ仙台 対 アビスパ福岡の事例
- アビスパがリスタートからチャンスに、左サイドのクロス、こぼれ球を渡選手がゴールに蹴りこむが副審がフラッグを上げ、オフサイドの判定に。
- VARが介入し渡選手にこぼれてきたボールは、仙台のフォギーニョ選手にあたってからこぼれてきているてめ、VARオンリーレビューの結果、オフサイドを取り消し。ゴールに変更となった。
- このシーンについて議論
平畠さんの見解
- 考えれば考えるほど難しくなってきてくる。
- 確かにフォギーニョ選手に当たって渡選手のところに行っているから、オフサイドでは無いでしょという考え方も出来ると思うが、フォギーニョ選手が意図的かというところになってくると、すごい難しい。悩んでいる。
- フォギーニョ選手が意図的なプレーというよりは当たってしまったようには見える。それを意図的ととらえることは難しい。
- では、どこからの時点でのオフサイドを判定するスタートが難しい。
原さんの見解
- 意図的では無いと思う。
- たぶん、自分の頭を超えてどうなるかを見たときに当たってしまった。プレーしようとしたというよりは、当たってしまった。反応だと思う。
- 一般的な方から問い合わせが多かったのがすべてのような気がする。
- 単純に出ていたか出ていないかという事では無く、意図的なプレーだったのかどっちに当たったのか、複雑な要素が絡んでいるので、
- 時間的に決まったら試合が決まるようなタイミング、皆も混乱しているところもあり、VARからの音声を確認しながらもオンフィールドレビューで確認したほうが、皆が納得したと思う。
奥谷さん(JFA審判インストラクター)の見解
- あの至近距離からあの強さのボールをプレーしたとは言えない。当たってしまったが正解だと思う。
- 次のポイントは、フォギーニョ選手へどのようにボールが出たかになるが、VARがきちんと見ていく必要があると思う。
- 吉野選手から出たボールであれば、意図的にプレーしているのでこれはオフサイドにならない。
- オフサイドに関しては、出ている出ていないというのは、ファクトであると思う。
- 次に誰が触ったのかについては、レフリーの主観では無く、これもファクトになる。
- フォギーニョ選手のところは、主審が見た事をVARに伝えているはずなので、主審がプレーとみなさないと判断し、VARも同じ判断の場合、映像を見る必要が無くなるので、オンリーレビューでよいと思う。
- ATTACKING POSSESSION PHASEの考え方になるが、このプレーで言うと志知選手のクロスが入るところまで遡るという事になる。
- 仮にフリーキックのところまで戻したとしてもスローインのポイントが違うとかフリーキックの場所が違うとかボールが動いているという事に関してはVARはそもそも介入できない。
- 今回のシーンであれば、主審はOKであると合図をしているので問題ないと思う。
事例2:J1リーグ第14節 鹿島アントラーズ 対 横浜F・マリノスの事例
- 鹿島の決定機の場面、土居選手のスルーパスに松村選手が反応。ペナルティエリア内に入ったところでティーラトン選手に倒され鹿島がPKを獲得
- リプレーを見るとティーラトン選手の手や足が当たっているのでPKの判定は妥当であるもののディーラトン選手にはノーカードだった。
- ノーカードの判定は妥当だったのか。今回はこのシーンについて議論
平畠さんの見解
- PKだと思う。
- DOGSOでは無いと思うが、何とかシュートを防ごうとして足を出したが足がかかったという事ではないと思う。
- DOGSO、SPAはわからないが、カードが出てもおかしくないかなという印象
- ボールにチャレンジしているようには見えないかな。どちらかというと相手の体にチャレンジしているように見える。
原さんの見解
- PKでよかったと思う。
- ゴールに向かっているというよりは角度が少し外にそれているので、DOGSOでは無いかなと思う。
- 手をどう見るかだと思う。
- シュートは打てるけど、最後のタッチが外に行っているので、DOGSOでは無いと思う。
- チャレンジについてはどっちとも取れると思う。
奥谷さん(JFA審判インストラクター)の見解
- PKで間違いないと思う。
- 松原選手の最後の右足のタッチでシュートコースがかなり厳しくなっていると思う。DOGSOでは無く、SPAに当たると思う。
- 微妙な判断だと思う。明らかに手で押しに行ったわけでは無く、ボールにしっかりチャレンジ出来ていたかというとそこも微妙である。
- 意見が分かれると思う。どっちでも納得できると思う。
- プレーしに行って速さについていけなかったという事でノーカードにすると思う。
JUDGEMENT ONE POINT LESSON
- 競技規則や判定において知っておきたいルールを取り上げて解説していくコーナー
- 今回のテーマは、「オフサイドディレイ」
事例3:J1リーグ第14節 川崎フロンターレ 対 北海道コンサドーレ札幌の事例
- 川崎のカウンター。田中選手のパスを受けた小林選手が副審の旗が上がっていないのを確認してゴールに蹴りこんだが、決めたところで副審の旗が上がる。
- ここでVARが介入。福森選手の足が残っていたという事でオフサイドは取り消し。小林選手のゴールが認められた。
奥谷さん(JFA審判インストラクター)の解説
- 得点のチャンスにつながる場合は副審はフラッグを上げずにオフサイドディレイと主審に伝え、得点のチャンスが無くなるかアウトオブプレーとなってからフラッグを上げる。
- より得点の機会を保障しようという考えのもと行っている。
平畠さんの意見
- あの瞬間に旗を上げていたら、主審も笛を吹いたと思うし、あの得点も生まれなかった。という事を考えると良いシステムというかいい運用の仕方だと思う。
事例4:J3リーグ第8節 Y.S.C.C.横浜 対 テゲバジャーロ宮崎の事例(山下良美審判のJリーグ主審デビュー)
- Jリーグ史上初の女性審判員、山下良美さんがJ3リーグ第8節 Y.S.C.C.横浜 対 テゲバジャーロ宮崎で主審として審判デビューをはたした。
奥谷さん(JFA審判インストラクター)の解説
- 判定基準がしっかりしているというのは当然であるが、1級レフリーとなると年に2回、フィットネステストがかせられる。
- 75メートルを15秒以内で走り、25メートルを18秒で繋ぐのを40本行う。
- 男性でもクリアできない方が何人かいる。
- それを毎年クリアしているという事は、相当ハードなトレーニングを行っている。
- 40メートルのスプリントを6秒以内というのもクリアしている。
まとめ
今回は、2021年5月18日に配信されたJリーグジャッジリプレイ#11の事象についてまとめてみました。
「オフサイドディレイ」については、運用されており、得点機会の損失をなくすために実施していると認識していましたが、明確に理解できていませんでした。
今回のジャッジリプレイで、事例とともに必要性を理解することができましたので、VARチェック含め待ち時間の必要性を理解しつつ観戦することができそうです。
また、今回は、山下良美さんの主審として審判デビューについて紹介がありました。審判でいることについて少し触れていますが、本当に大変なことなのだと思いました。
今後も、ジャッジリプレイを拝見しながら勉強していきたいと思います。
参考:本日の用語について
APP【ATTACKING POSSESSION PHASE】
- 攻撃側チームがボールを保持し攻撃に移る局面
- 得点、PKとなる、また決定的な得点の機会阻止の反則が起こる前に、VARが攻撃側の反則があったかどうかをレビューすることが可能な範囲
第12条 ファウルと不正行為 警告となる反則【抜粋】
- 主審がレビューのために用いるTVシグナルを過度に示す。
PKをとった場合のカードの可能性
- DOSGOで手で倒していればレッドカード
- DOGSOで足のトリッピングならイエローカード
- SPAで手で倒していればイエローカード
- SPAで足のトリッピングならノーカード
DOGSOとは
DOGSOについては、下記ページにまとめておりますので、参考にしてください。
DOGSO(決定的な得点の機会の阻止)についてDOGSO(決定的な得点の機会の阻止)について感想をまとめています。柏レイソルとともに10年が過ぎました。これからも変わらず柏レイソルを応援していくブログです。...
SPA(スパ)とは?
- STOPPING A PROMISING ATTACKの略
- 相手の大きなチャンスとなる攻撃を阻止する事
オフサイドディレイ
- きわどいオフサイドの場合、得点のチャンスにつながる場合は副審はフラッグを上げずにオフサイドディレイと主審に伝え、得点のチャンスが無くなるかアウトオブプレーとなるまで、フラッグアップを遅らせる。
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