はじめに
どうも!Taruta(たるた)です。
金曜日は、ジャイアントキリング61巻の販売日でしたね。
柏レイソルのスタジアムである三協フロンティア柏スタジアムがジャイアントキリングで登場するETU(イースト・トウキョウ・ユナイテッド)のホームスタジアムのモデルになっていることもあり、今のところ全巻持っています。
内容も面白く、今後も楽しみで早くも62巻の発売日が楽しみな今日この頃です。
皆さんはどのような1日でしたでしょうか?良い1日を過ごせていれば幸いです。
それでは本題。
2022シーズンもジャッジリプレイは継続。
本日は、2022年7月19日に配信された2022シーズン Jリーグジャッジリプレイ#18で放送された事例をまとめたいと思います。
今回の事例は、J1リーグ第20節、第21節、J2リーグ第26節の中から、合計4事例紹介されています。
今後もJリーグジャッジリプレイを通して、サッカーのルールを学んでいきたいと思いますので、皆さんも参考にしていただければと思います。
DAZNのJリーグジャッジリプレイとは
- 毎週火曜日に更新
- 週末のJリーグで起こった事象(判定)についてSNSで反響のあったプレーをわかりやすく解説
- 司会は桑原さん、Jリーグウォッチャーの平畠さんも出演
- 今回は、家本さん、深野さんのW審判ゲストで放送
2022シーズン Jリーグジャッジリプレイ#18の事例
- 2022 J1リーグ 第22節 柏 対 札幌の事例
- 2022 J1リーグ 第22節 鹿島 対 神戸の事例
- 2022 J1リーグ 第22節 京都 対 広島の事例
- 2022 J2リーグ 第27節 秋田 対 山形の事例
Jリーグジャッジリプレイの映像
事例1:J1リーグ 第22節 柏 対 札幌の事例
- 札幌のチャンスの場面、岡村選手のロングフィードを高峰選手がヘディングで繋いだところに興梠選手が走りこむ。
- 上島選手と接触しペナルティエリア内で倒れるが、主審の笛は鳴らずノーファールの判定。
- リプレイで見ると前に入った興梠選手を上島選手が後ろからスライディングし倒しているようにも見えるがVARの介入もなくノーファールのまま
- この判定は妥当だったのか、このシーンについて議論
平畠さんの見解
【このシーンについて】
- ファールでしょうねという感じで見ていた。
- 逆になぜファールでは無かったのかという理由が知りたい
- カードは60%ぐらいレッドよりかな
【Twitterの意見】
- このゴール裏で見てた柏サポですが、正直これはPK取られてもおかしくないいなと思ったので、むしろノーファウルで驚きました。
深野さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- 何故レフリーがこういう判断をしたのかなというところからいつも探している。
- この試合はこれで成立しているので、レフリーの判断が尊重されるべきこと。
- 後ろからあのタックルは不用意なので、100%で無いとしてもPK。
- ノーファールも分からなくはない、興梠選手は前に行こうとするプレーをするので、前に行こうとするプレーが進路を妨害したという事になるかというところではあるが、あのタックルは不用意だと思った。
- 仮にPKだとしたらSPAだと思った。
家本さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- PK、でてもイエローカード。
- 位置関係でいうと興梠選手が前、上島選手が後ろ
- 興梠選手も上島選手の前に出るために体を上島選手の方に寄せている。
- 邪魔をするというよりはボールを保持するために体を動かすが、これが上島選手の邪魔をしているわけでは無い。
- ブロックでいうと、上島選手が足では無く、体がボール方向に行く結果、手が少し当たるとかという話であれば、変わってくるが、前後関係になっている状況でタックルに行くという不用意極まりない判断。リスクがたくさんある。
- そういうところから言うと、興梠選手の initiate した体の動きというのは、上島選手に悪影響を及ぼしてはいない。
- 上島選手のタックルに行くという選択肢は、リスキーだしその結果、後方から興梠選手を削るというか、足でコンタクトをしているので、フリーキックは間違いないと個人的には思う。
- カードの状況で言うと、この時に考えるのが、DOGSO、SPA、無謀なタックル(ラフなタックル)
- コントロール、位置関係でみるとDOGSOの可能性は下がる。
- SPAの方が、大きなチャンスと言えるので該当する。SPAであれば、1段下がってノーカードとなる。
- ラフなタックルの話で言うとある程度の強い力は、興梠選手へのタックルによって安全性を確保しないプレー、ラフなタックルとしてのイエローカードは考えられる。
4名のいえぽんボード図
事例2:J1リーグ 第22節 鹿島 対 神戸の事例
- 山川選手が入れたボールを佐々木選手が受け、ペナルティエリアに侵入したところで転倒。
- ただ主審のホイッスルはならなかった。
- リプレーで見ると、後ろからディフェンスに来た、ピトゥカ選手の右足が佐々木選手の右足に接触して倒れたようにも見えるがVARの介入も無く判定はノーファールのままだった。
- この判定が妥当だったのか、このシーンについて議論
平畠さんの見解
【このシーンについて】
- ノーマルのスピードの時はカメラも引きでわかりにくかったが、スローで寄りの映像を見るとファールかなという気がした。
- 足が長めにかかっている気がする。
- 足のかかり初めは外だが、かかり終わりは中という気がする。となるとPKかな
深野さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- ノーファールだと思った。
- ただ、全くノーでは無いので、20%ぐらい。
- 右足どうしがくっついているので、スパイクの裏にひもが引っ掛かったのかなと見えた。
- その後、左足が折れる感じになっているので、折る必要があったのかなと思ったときに、ノーファウルかなと思った。
- ただ、角は難しくて主審、副審の協力が無いと中か、外かの見分けがつかないところ。
家本さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- 結論としては、ファイル20%ぐらい。
- 論点としては、靴が引っ掛かったものが結果的に影響を与えていたか、それがフリーキックと言えるのか、というのが大きなポイントになる。
- 個人的には、アクシデントなものとみるだろうなと、PKでもないし、VARも入る事が出来ない。
4名のいえぽんボード図
事例3:J1リーグ 第22節 京都 対 広島の事例
- 藤井選手がボールを受けたところで、荻原選手のディフェンスに合い転倒するが、ノーファウルの判定。
- その後、VARが介入し主審がオンフィールドレビューを行う事に。
- リプレーで見るとペナルティエリアギリギリのところで、スライディングをした荻原選手の右足が、藤井選手に接触していた。
- 主審は映像を確認したうえで改めてノーファウルと判定。
- この判定が妥当だったのか、このシーンについて議論
平畠さんの見解
【このシーンについて】
- ノーマルの映像で見たときはわかりませんでしたと、あのスローを見たときに確かに荻原選手の足は、藤井選手の足に当たっているように見えました。
- だけど、藤井選手の足の動きというか多分、ボールが離れたのが思い通りでは無かったのではと思うのと、藤井選手の右足の動きが荻原選手が蹴っているようにも見えるし、荻原選手の足に藤井選手の足が向かっているようにも見える。
- 見れば見るほど分からなくなってくる。
- どっちかと言えば、現場のレフリーの方の意見になるのかなという気がします。ノーファウル
【Twitterの意見】
- 広島藤井選手がPA内に侵入した際、京都選手の足裏が足の甲に入ったシーンはなぜPKにならなかったのか。足裏を出してきているのになぜ?ボールはすでに藤井選手の支配下なのに明らかに遅れて足が出てきてるのでは?理由を知りたい
深野さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- ノーファイル。
- 接触はあります。ほぼ同時。
- 平畠さんと同じで、何故右足があのタイミングで前に出たのか?プレーの意図ではないが、initiate までは言わないが、足が出た理由が分からなかった
- ただ、足は上がっていて接触はあるけれども、あの右足のコンタクトがプレーの一つではあるが、次に何をしたかったのかが分からなかった。
- point of contact が主審の言っている事とVARが違ったので、オンフィールドレビューしたのだと思う。
家本さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- 見れば見るほど分からなくなってくる。
- そういう時はノーマルスピードに立ち返ることが大事だと思う。
- 京都の選手は芝生に取られ滑っている。
- 右足と右足でコンタクトがある。
- コンタクトがあった結果、藤井選手は、その影響によって倒れたのか、この辺を確認する必要がある。
- 荻原選手の右足はスローで見ると分からなくなるが、ノーマルで見ると滑りながら、右足はなんとか相手に向かう素振りがあるので、フリーキックとしていえる。
- 滑ったところに足が当たったアクシデントとは違うので、コンタクトは荻原選手によって生まれたものだと思う。
- コンタクトの場所は、ライン上と判断できるので、VARが当然入ってくる。
- コンタクトがあった結果、藤井選手がもつれるように倒れてしまった。
- フットボールコンタクトとして言えると言えばいえるけれども、荻原選手のコンタクトの影響によって藤井選手が自分の体を前に持って行けなかったと判断するので、VARの介入も納得できるしPKかなと
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事例4:J2リーグ 第27節 秋田 対 山形の事例
- 小西選手のロングフィードに加藤選手が走りこむと千田選手と入れ替わったところで転倒してホイッスル。
- 主審は、千田選手のファウルを取ったうえで、千田選手にイエローカードを提示。
- 主審はその後、副審と協議した結果、DOGSOと判断しレッドカードに変更
- DOGSOの判定は妥当だったのか、このシーンについて議論
平畠さんの見解
【このシーンについて】
- 距離はすぐシュート打てるところですし、方向も向かっているし、コントロールもファールが無ければできたと思うし、相手守備者というとこの場面だけ見ると相手キーパーだけになるので、要件的には十分満たしていると思う。
- このレフリーの判定はこれでよかったと思います。
【Twitterの意見】
- 主審と副審は最初FKかPKかで話し合ったと思って見ていましたが、結果カードがイエローからレッドに変わりました。主審がどの意図で副審と会話しにいったのか、そしてどのようなプロセスで判定が変更になったのか詳しく知りたいです。
深野さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- DOGSO、レッドカードで同じ。
- 主審が迷ったかなと思うのは、ボールが浮いているのとキーパーがいるので、笛を吹いた状況からは変わるのでそこで迷ったのかなと思う。
- ファールをした場面を切り取って判断しなければならないが、真横の副審が一番良く見えていて、良く助言をして変更したなと思った。
家本さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- コーナー的にナイスジャッジコーナーなのかなと思うくらいナイスジャッジだった。
- 特典機会阻止のレッドで間違いないと思う。
- これは、副審の塩津さんをほめて欲しい。
- 距離は、100%
- 方向もゴール中央で向かっているので、100%
- 人数もノーチャンスなので、100%
- 位置も100%
- ポイントは、ボールを保持するシュートを打てる可能性になるが、現場のレフリーとしては、ここが、60%ぐらいに下がったと思う。
- なので、無理にレッドカードでは無く、イエローカードと判断した。
- でも、塩津さんが真横から見ていて、すべての状況がキックされていると勇気をもって進言。人が一人いなくなるというのは、フットボールにしてもチームにしても、大きな問題。
- レフリーはそうかと躊躇してしまう事が多い、でもここは違うとフットボールとしてこれは100%だからレフリーに助言されたと思う。
- 本当に素晴らしい勇気ある判断で、レフリーもそれを真横で見ている方が正しく情報を処理できると素直に受け入れたという事も素晴らしいと思う。
- 素晴らしい副審の判断とチームワークで、正しい判断が下されたと思う。
4名のいえぽんボード図
まとめ
今回は、2022シーズンJリーグジャッジリプレイ#18の内容についてまとめてみました。
今回は、「initiate(イニシエイト)」について解説がありました。
以前にもたまに言葉としては出てきましたが、今回は改めて解説して頂いていますので、勉強になりました。
今回は特に難しい判定が多かったように思います。
これからも、いろいろな見解や議論があると思いますが、今後もジャッジリプレイを拝見しながら勉強していきたいと思います。
最後まで内容を確認して頂き、ありがとうございます。
本日の用語
DOGSOとは?
DOGSOについては、下記ページにまとめておりますので、参考にしてください。
SPA(スパ)とは?
- STOPPING A PROMISING ATTACKの略
- 相手の大きなチャンスとなる攻撃を阻止する事
initiate(イニシエイト)
- 自ら接触を起こし、ファウルを誘発させるような行為
- あるいは、接触が起きる原因を意図的に作る行為