はじめに
どうも!Taruta(たるた)です。
今日は、ルヴァンカップ準決勝が行われていましたね。決勝は、C大阪 対 広島の対戦で決まったようです。
決勝は10月22日(土)に国立で行われることが決まっています。
ルヴァンカップ決勝の対戦カードが決まり、リーグ戦も残り4試合と今シーズンのJリーグも終了が近づいてきた事を感じる今日この頃です。
皆さんはどのような1日でしたでしょうか?良い1日を過ごせていれば幸いです。
それでは本題。
2022シーズンもジャッジリプレイは継続。
本日は、2022年9月20日に配信された2022シーズン Jリーグジャッジリプレイ#26で放送された事例をまとめたいと思います。
今回の事例は、J1リーグ第22節、第30節、J2リーグ第37節の中から、4事例とナイスジャッジが2事例紹介されています。
今後もJリーグジャッジリプレイを通して、サッカーのルールを学んでいきたいと思いますので、皆さんも参考にしていただければと思います。
DAZNのJリーグジャッジリプレイとは
- 毎週火曜日に更新
- 週末のJリーグで起こった事象(判定)についてSNSで反響のあったプレーをわかりやすく解説
- 司会は桑原さん、Jリーグウォッチャーの平畠さんも出演
- 今回はスペシャルゲストで森勇介選手が出演
2022シーズン Jリーグジャッジリプレイ#26の事例
- 2022 J1リーグ 第22節 名古屋 対 川崎F 61分の事例
- 2022 J1リーグ 第30節 湘南 対 浦和 96分の事例
- 2022 J1リーグ 第30節 FC東京 対 京都 78分の事例
- 2022 J2リーグ 第37節 岡山 対 長崎 27分の事例
【参考:ナイスジャッジ】
- 2022 J1リーグ 第26節 神戸 対 FC東京 90分の事例
- 2022 J1リーグ 第30節 神戸 対 G大阪 93分の事例
Jリーグジャッジリプレイの映像
事例1:J1リーグ 第22節 名古屋 対 川崎F 61分の事例
- ジェジェウ選手選手のクロスのこぼれ球を橘田選手がゴールを決めた場面。
- リプレイで見ると、ジェジェウ選手のクロスボールに競り合った、知念選手の左腕にボールが当たっているようにも見える。
- 名古屋の選手はハンドをアピールするが、VARの介入なくゴールのままとなった。
- この判定が妥当だったのかこのシーンについて議論
平畠さんの見解
【このシーンについて】
- 意図的というのが捉え方がすごく難しいけれども、見る限りハンドを取られても仕方が無いなという感じがした。
- 手が上がっていますし、
【Twitterの意見】
- 中谷選手と競り合った知念選手の手にボールが当たっているように見えますが何故ハンドではないのでしょうか?肩よりには見えますが上に手を上げて当たっているのでは?詳しく知りたいです。
森勇介選手の見解
【このシーンについて】
- 僕はハンドだと思います。
- ボールに向かって手が行っているし、多少ペナルティエリアの中で中谷選手と知念選手のコンタクトがあるけれども、バランス崩して手をあげたというよりは、ボールをコントロールしようとする意図に見えたので、ハンドかなと思います。
家本さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- 僕の結論は、ハンドの反則に該当する。
- 偶発か意図なのかという話は、偶発性の話で言えば、知念選手はトラップが得意な選手であるしヘディングで行っているようには見えないので、胸でトラップすることをファーストプライオリティとしてチョイスした。
- ボールが腕に当たった瞬間、中谷選手のチャレンジがあったのか、ボールを納めようとする最中に当たった結果、バランスが崩れて腕が運ばれたのか
- 映像を見る限りは、中谷選手のコンタクトによって体が持って行かれたようには見えないので、自分から意図してボールにチャレンジしに行ったと見るほうが、妥当なのかなと
- ボールがどこに当たったのかは、映像でコマ送りをしました。そうするとちょうど知念選手の左腕のところのスポンサーの赤いマークがあるが一つ、あと肩の三角筋が見える。
- 競技規則では、三角筋の中上部に当たればハンドでは無く、中部以下に当たれば反則になると明確に記載されている。
- この中上部が見えている時点で、中部以下にボールが当たらないと見えない。
- ボールが手に当たった所は、競技規則上ハンドの反則になるというのは明白なのかなと思うので、個人的にはハンドの反則が行われたと理解している。
- VARが入らなかった事を推測すると、映像を複数のアングルで見ても、三角筋の上部が見えているので、腕なのか肩なのかが分からないというのは苦しいと思う。
- はっきりと明白なの解釈が人によって違うので、僕はじめ割と多くの人が腕に当たっているとはっきりと明白な方に意識があると思うけれども、恐らくVARは、はっきりと明白とは言えないと解釈した。
- 主審は、腕なのか肩なのかははっきりしていない。はっきりと明白とは言えないと解釈したので、現場の判断をフォローされたというところに行っている。
- 個人的には、映像を見せた方が良いと思ったシーン
事例2:J1リーグ 第30節 湘南 対 浦和 96分の事例
- 石原選手のクロスを中野選手がボレー。これが関根選手に当たり、湘南のコーナーキックとなる。
- VARチェックのため主審が一時試合を中断。
- VARチェックが終了しコーナーキックで再開かと思われたが、ここで試合終了のホイッスル。
- この判断に、湘南の選手が抗議するも試合終了となった。
- この判断は妥当だったのかこのシーンについて議論
平畠さんの見解
【このシーンについて】
- 僕は単純にコーナーキックを見せて欲しかったです。
- どちらの気持ち云々では無く、見せて欲しかった。
- エンターテインメントですし、プロの興業ですし、お客さんここに向けてお金と時間を使ってきているので、この終わり方は、ちょっと辛い。
【Twitterの意見】
- 後半アディッショナルタイムで湘南尾CKの前にVARチェックが入り、両チームの選手は試合再開の準備をしている中、そのまま試合終了。私は浦和サポなので結果は良かったのですが、少し納得がいきませんでした。どうしてこうなったのか知りたいです。
森勇介選手の見解
【このシーンについて】
- 競技規則でコーナーキックを蹴ってから終わらせなければならないというのが無いので、仕方が無いとは思うけれども、最後、ここまではやって欲しいなと
- 湘南の選手であれば、100%やって欲しいと思う。
- 浦和の選手は終わり方が少し気持ちが悪いのではないかと思う。この終わり方だとというのが若干あったと思う。
- クリアするかタッチを割るかで終わったらよかったと思う。
家本さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- 基本的には時間がどういう状況だったかを見る。
- この状況で言うとボールが出た瞬間は、95分08秒ぐらいだった。
- そうすると許容できる、ラストワンプレイというと思う。跳ね返ったらもうなし、蹴ってドン以外なしの認識。
- テクニカル上の話で言うと、競技規則の文言の話で言うと、追加時間5分と言われていて、そのほかに追加する時間が無かったと思う。その場合、5分ジャストから5分59秒まで見てもいいですよと
- なぜ59秒のラグがあるかというとその間スローイン、フリーキック等、ちょっとゲームが止まる可能性がある。
- 競技規則では、空費された時間の追加というのに色々書かれている。交代、負傷、時間の浪費とか、空費された場合には補ってくださいと、どれくらい補うかは主審の裁量の判断でしてくださいとなっている。
- 主審の裁量というのが、キッチリ取るタイプのレフリーとざっくりとるレフリーと2パターンある。そういうのを踏まえて、0秒から59秒まで判断の尺が持たされている。
- テクニカル上、あそこで終了することはなんら違反もしていないし、ミスでもない。というのが前提としてある。
- 運用の話とか、競技の精神を考えたときに、認められる尺、これが95分35秒ぐらいの場合であれば、これは仕方が無いと多くの方が思うと思う。
- これが、95分を少し超えたぐらいだから、ラストワンプレイが守っている側からしても割と許容できるような状況だったと思う。
- ここで止めるのであれば、注目を主審に集めて、ジェスチャーで止めることを知らせて、チェックに入る。
- そうすると、守備側はコーナーの準備をすることもないし、アタッカーも心の整理がつくと思う。
- そういうのが無く、守備側もアタッカー側も準備している状況で、突然やめるから、時間がどうこう言われても納得感がない。
- 人の気持ちを整理する手はずが少し順番が違うというかやり方がかけたためにこういうことになってしまったのかなと
- 運用の話で言うとレフリーに大きな落ち度があると言われても仕方が無いと思う。
事例3:J1リーグ 第30節 FC東京 対 京都 78分の事例
- 金子選手が低いクロスを上げるが、誰にも会わずFC東京のカウンターに
- 最終的にアダイウトン選手がゴールを決めた。
- リプレイで見ると金子選手のクロスに対応した森重選手の左手にボールが当たっていたが、VARの介入も無くノーハンドのままとなりアダイウトン選手のゴールも認められた。
- 一連の判定は判定はだとうだったのかこのシーンについて議論
平畠さんの見解
【このシーンについて】
- 難しいですね。
- 支える前の手というか、ハンドを取るのは難しいんじゃないかなと感じます。
- 京都の選手だったら確実にハンドって言いますけどね。
【Twitterの意見】
- 森重選手のハンド疑惑、VARチェックする前に東京2点目きまっちゃったから、VAR介入しなかった可能性が高いのかな?
森勇介選手の見解
【このシーンについて】
- 誰が見ても手に当たっていることは間違いない。
- 意図的か意図的ではないかというと、森重選手は足でチャレンジに行っていいて倒れるところの手に当たっているので、意図的では無いので、ハンドでは無いとは思うけれども、森重選手レベルになると本能的に感覚的にボールの位置がわかって手が出てしまうのかも
- 僕の感覚では、支え手の一歩手前のところで当たっているので、ハンドでは無いと思う。
家本さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- 興味深いシーン。いろんなものが見えてくるシーン。
- APPのタグ付けのポイントとしては、ハーフウェイライン付近にボールが出てボールをキープし、右サイドにパスをしたところでAPPのタグがつけられる。
- ただし、その前のところは関係が無いのかというと、森重選手のハンドというところがあって、ポッシブルペナルティというところでVARがタグ付けしていてチェックしている。
- その間、京都の選手が特に触ることなく行っている。もし森重選手のところがハンドの反則と認められるのであれば、戻る事は出来る。(競技規則上問題ない)
- 森重選手のところがハンドの反則と言えるかは、個人的見解はハンドと見るのは難しい。
- ハンドと見るのが難しいのは、京都の選手と森重選手が体をぶつかりながら何とか森重選手が足を出している。意図して森重選手はボールに行っている。
- ボールに足が触れてバウンドが変わって、無理して足を出しているので倒れるしかない。
- 支え手になる前の状況の手に当たっている。この場合、手を突かないと大きな事故になるので、これは十分認められる。
- 森重選手が意図してボールにプレイしようとした後に当たっているのでハンドの反則にならないのが一つ
- 仮に偶発的という事であったとしても、支えようとしている最中にボールに当たっているので、これもハンドの反則には認識されない。
- いろんな見方をしてもボールが手に当たっているのは明らかではあるが、ハンドの反則とは判断されない。
事例4:J2リーグ 第37節 岡山 対 長崎 27分の事例
- 右サイドから齊藤選手が中に入れるが、ヨルディ バイス選手と櫛引選手が接触。主審はバイス選手のファウルを取り、試合をいったん止めた。
- 長崎ボールで再開させようとしたときに、クレイソン選手の蹴ったボールが主審にあたる。
- この行為に対して主審は、イエローカードを提示。クレイソン選手は、2枚目のイエローカードで退場となった。
- このシーンについて議論
平畠さんの見解
【このシーンについて】
- 1枚目もそうですけど、その前からちょっとフラストレーションを、レフリーとのジャッジのところもあんまりうまく行っていないという感じに見えました。
- ボールを故意にぶつけたかは本人にしか分からない。でも、そう見えてしまうというのはあるかなというのはありました。
【Twitterの意見】
- 審判にボールが当たってカードが出たと認識しております。2枚目という事もありますし審判は話し合って解決出来る場面だったのではないでしょうか。イライラをぶつけたようにも見えなかったのでどういう意図か解説願います。
森勇介選手の見解
【このシーンについて】
- 僕も審判とコミュニケーション取れなかったときにイライラするという事は、あったんで、これに近いことはやったことはあって、退場になったことはある。
- やっぱり伏線があったのかなと
- このシーンだけで行ったら、長崎ボールになっているのに何でイライラするのかなと
- 自分たちのボールなのに、その判定を取ってくれたのにイライラしてるのかが分からなかったけれども、その前にイライラしていてやってしまったのかなと
- 以外にボールも勢いがありますし、浮かしているので、印象は良くない。
家本さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- 切り抜きってあんまり好きでは無くて、Footballにはドラマというか流れがあるので、この試合の頭からここまでのプロセスを見るのがいいのかなと思っています。
- ボールがぶつかったのが味方の選手だったら問題ない。
- 岡山の選手だったらどうなるかという話で言うと、岡山の選手も反応すると思うし、対立構造になる可能性がある。
- 本人がそういう意図が無かったとしても、Football player の仲間に対して配慮とか敬意があれば、この行為をする必要が無い。
- 警告に値するような行為をしてしまったという事が問題。
- カードでは無くて、治める方法が無いのかというと、強くはないけれども可能性はゼロでは無いと思う。
- 一人少なくなるというのは、ゲームにとってネガティブインパクトという事はあるが、レフリーにある程度の勢いでボールがぶつかったのは事実としてあるので、そういうところに毅然さを出さなければ、レフリー自身の対応にもネガティブに思う絵が作られてしまう。
- 色んなことを考えるとイエローカードが出るのは、個人的にはミニマムとなってしまうかなと、マネージメントというよりかは
- 一番問題になるのはこの状況で、いらない行為をした事に起因するのかなと
- 今シーズン、選手との信頼関係が昨年よりちょっと崩れているように見えて、レフリーを取り囲む、圧力をかける、ゼスチャーを見せるシーンが多いなと見ている。
- 判定の精度であったり、コミュニケーションであったり信頼関係であったりというのはわかるけれども、レフリーはレフリーで改善することはあるとはいえ、Footballを作る同じ仲間としては、もう少しそれぞれの立場で考えることがあるんじゃないかなと
- 勝った負けた、上がる下がる等、結果が問われるとはいえ、勝負という話と感動する美しさとか色んな角度で視点で考えた方がいいと思う。
- このシーンは、簡単ではない色々なことが見え隠れしているとは思う。
まとめ
今回は、2022シーズンJリーグジャッジリプレイ#26の内容についてまとめてみました。
事例2の試合は話題になっていたので、気にはなっていましたが、平畠さんのコメントがサッカーファンの気持ちを代弁して頂いていたような気がします。
どのような形で仕事を終わらせるかはサッカーに限らず大切だと感じました。
これからも、いろいろな見解や議論があると思いますが、今後もジャッジリプレイを拝見しながら勉強していきたいと思います。
最後まで内容を確認して頂き、ありがとうございます。
本日の用語
APP【ATTACKING POSSESSION PHASE】
- 「攻撃側チームがボールを保持し攻撃に移る局面」得点、PKとなる、また決定的な得点の機会阻止の反則が起こる前にVARが攻撃側の反則があったかどうかをレビューすることが可能な範囲