はじめに
どうも!Taruta(たるた)です。
昨日の試合の悔しさを忘れるために今日は、旅行に来ています。(実はもともと予定していましたので、こじつけです。)
それぐらい悔しい試合ではありましたが、少しづつ切り替えたいと思う今日この頃です。
皆さんはどのような1日でしたでしょうか?良い1日を過ごせていれば幸いです。
それでは本題。
2022シーズンもジャッジリプレイは継続。
本日は、2022年8月23日に配信された2022シーズン Jリーグジャッジリプレイ#22で放送された事例をまとめたいと思います。
今回の事例は、J1リーグ第26節、J2リーグ第32節、ACLの中から、合計4事例とナイスジャッジの1事例が紹介されています。
今後もJリーグジャッジリプレイを通して、サッカーのルールを学んでいきたいと思いますので、皆さんも参考にしていただければと思います。
DAZNのJリーグジャッジリプレイとは
- 毎週火曜日に更新
- 週末のJリーグで起こった事象(判定)についてSNSで反響のあったプレーをわかりやすく解説
- 司会は桑原さん、Jリーグウォッチャーの平畠さんも出演
- 今回はスペシャルゲストで水沼貴史さんが出演
2022シーズン Jリーグジャッジリプレイ#22の事例
- 2022 J1リーグ 第26節 福岡 対 川崎F 68分の事例
- 2022 J1リーグ 第26節 札幌 対 鳥栖 7分の事例
- 2022 ACL ラウンド16 神戸 対 横浜FM 28分の事例
- 2022 J2リーグ 第32節 琉球 対 山形 95分の事例
Jリーグジャッジリプレイの映像
事例1:J1リーグ 第26節 福岡 対 川崎F 68分の事例
- 家長選手が遠野選手へパス。
- 遠野選手が上手くターンして前を向くとドウグラス グローリ選手に倒されれホイッスル。
- 主審は、しばらく交信を続けた後、ドウグラス グローリ選手にレッドカードを提示。
- DOGSOで一発退場としたが判定は正しかったのか
- このシーンについて議論
平畠さんの見解
【このシーンについて】
- DOGSOは妥当。もうシュート目の前なので、DOGSOは仕方が無い
- ボールに何とか触ろうとする感じでは無かったので、レッドカードも仕方が無いと思う。
【Twitterの意見】
- 福岡のドウグラス グローリ選手が川崎遠野選手を倒した際に、VARと交信してましたがレッドカードを提示したらオンフィールドにはならないんですか?
水沼貴史さんの見解
【このシーンについて】
- カードが出るのは遅いなと思っていた。
- 判定に対しては、PKで当然だと思っていた。
- 最初のターンの時に1回手をかけていて、抜け出した後にももう1回手をかけているので、完全に止めに行っていると思う。全然ボールにも行っていない。
- これでも得点機会の阻止になると思う。
家本さん(元国際審判員)の見解
【VARと交信してからレッドカードを提示したか?について】
- VARとコミュニケーションは取っているとは思う。ただ、誤解があるとするならば、手をイヤフォンに当てるのがVARと交信しているという事と広まっている。
- これは正しい情報ではあるが、今回のケースでは、レフリーはずっとイヤフォンに手を当てているので、まわりはVARと交信しているとなるけれども、もしVARと交信しているのであれば、オンフィールドレビューをする流れになる事もあると思う。
- モニターを見ることなく確認しているので、恐らく副審もしくは現場にいるレフリーと交信していると思われる。
- であれば、副審の方のところに行って、2人で協議したうえでレッドカードを出したほうがわかりやすかったと思う。
【このシーンについて】
- レフリーが決定したフリーキックという事からすると、DOGSO、レッドカードは仕方が無い。
- そもそもフリーキックになる反則の程度なのかというと、肩に手が掛かっているが、引き倒す、押すとか、持ち続けるというような力を使っている要素がちょっと見受けられない。
- 逆に遠野選手の足の運びを見ていると、本来左足が運ばれるはずであるが、運ばずに足首を地面の方向にぶつけに行くというか、左足がコンタクトが無いように見える。
- コンタクトがあれば、ああいう足の運び方になるというのは理解できるけれどもそうでは無いので、どちらとも言えない。
- トータル的な印象は、どちらとも言えるもしくは、not foulの印象
- そうなるとそもそもファウルでは無いので、DOGSOでは無いという見方も出来る。
4名のいえぽんボード図
事例2:J1リーグ 第26節 札幌 対 鳥栖 7分の事例
- 駒井選手のスルーパスに興梠選手が反応したが、朴 一圭選手に倒されホイッスル。
- 主審は朴選手のファウルをとりイエローカードを提示
- ただ、ここでファウルが無ければゴールは無人の状態。empty GoalだったためDOGSOのようにも感じられる。
- VARの介入もなく、判定もそのままだったが判定は妥当だったのか
- このシーンについて議論
平畠さんの見解
【このシーンについて】
- これは、京都と札幌がやった時に、菅野選手がレッドカードになったシーンをすごく思い出した。ゴールから距離があったけれどもレッドになった。
- これを考えるとこれもレッドになってしまうのかなと
- 単純に比較することは出来ないが、DOGSOでレッドも仕方が無いと思った。
【Twitterの意見】
- GKのペナルティ外のファウルは興梠選手が触った後のアフターファウルなので、DOGSO案件で一発レッドカードに見えました。
水沼貴史さんの見解
【このシーンについて】
- これは、方向が全然違う方に行っているからレッドでは無いかなと思った。
- イエローカードの判定は妥当
- コントロールが出来るかと言ったら、あのスピードでボールが出ると間に合ったとしても角度の無いところかなと思う。
- 朴 一圭選手も少し躊躇しているので、思いっきり蹴りに行っていない。
- チャレンジのところに入るかなと
家本さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- フリーキックは間違いない。トータルの結論でいうと真っ黄色。
- 距離は大分赤に近い。(90%ぐらい)
- ゴール方向に向かっていると言えば向かっているけれども、強く蹴っているので、方向はやや下がる。(75%ぐらい)
- 位置は中央に近いので赤に近い(90%ぐらい)
- 人数は、鳥栖の選手がいるとはいえ、ノーチャンス(カバーできないので)赤の可能性が非常に高い。(ほぼ100%ぐらい)
- 可能性をどう考えるか、ボールを蹴った後にコンタクトがある。
- ファウルコンタクトがある前のボールは、どこで保持できるのかというと割と外で、中に向くときには、鳥栖の選手もキーパーもチャレンジ出来ると考えると可能性がかなり下がる。(50%ぐらい)
- こう考えると、レッドカードと考える可能性はかなり低いのでSPA
事例3:ACL ラウンド16 神戸 対 横浜FM 28分の事例
- 大迫選手のクロスを佐々木選手がシュート。さらにこぼれ球に飯野選手がつめて倒れるが、主審のホイッスルは無くそのままタッチラインを割った。
- リプレイで見ると、佐々木選手のシュートが實藤選手の右手に当たっており、VARが介入。
- 主審がオンフィールドレビューを行った結果、主審はハンドを取ってPKに判定を変更。
- 實藤選手にはイエローカードを提示
- この判定は妥当だったのか、このシーンについて議論
平畠さんの見解
【このシーンについて】
- PKは、PKだと思います。
- 明らかに手で止めに行ったのかというのがイエローとレッドを決める要素になるのかというのもあるし、自分の中ではどっとともいえるという感じ。
【Twitterの意見】
- 横浜の選手はゴール前で明らかにシュート方向に手を出しており、VARの上 イエローカードになりましたが、レッドカードでもおかしくないかと思われます。このシーンでレッドカードでは無くイエローカードでとどまった理由はなんでしょうか?
水沼貴史さんの見解
【このシーンについて】
- 實藤選手は、左からちょっと右に少しずれながら対応している。左手を見ると思いっきり隠している。
- あそこに彼の気持ちが伝わってくる。
- 右手は残り手。体のバランスを取らなければならないし、残ってしまったのではと
- 残ってしまってギリギリ手に当たってしまったので、イエローで良いのではと
家本さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- 競技規則に書いてあるのは、まず、ハンドで反則になる項目とその他(蹴る、押す等)で分かれている。
- これはハンドの方。
- もう一つは、「得点の阻止か」「得点の機会の阻止か」で分かれている。
- 今回のは、シュートを打った後に手に当たっているので、「得点の阻止か」どうかになる。
- この場合では、味方の選手が後ろに誰がいるか、人数はどれくらいか、ゴールキーパーがどこにいるのか、ボールとの距離、角度は
- これはこうだと言い切れない要素が沢山ある。
- ペナルティマークのあたりが十分距離があると見るか、近いと見るかによって判断が分かれてくる。
- ゴールキーパーは後ろにいるので反応できる。
- アングルが見えずらいので、100%ゴールに向かっているような映像もなかなかない。そうすると確証が少し落ちてくる。
- であれば、無理やりレッドカードでは無く、キーパーが対応できる状況だったとレフリーが判断したのであれば、「得点の阻止」では無かったので、イエローカードとレフリーは判断したと思うし、僕もそうだと思う。
事例4:J2リーグ 第32節 琉球 対 山形 95分の事例
- 山形がPKのチャンスを迎える。
- キッカーの藤原選手は主審の笛を待つが、主審の笛を待っている間にGKのカルバハル選手がキック直前まで何度もクロスバーをたたく行為を実施。
- 結局、藤原選手のキックをカルバハル選手が止めたが、このクロスバーをたたく行為は認められるのか
- このシーンについて議論
平畠さんの見解
【このシーンについて】
- 飛んだ瞬間に、ボールを蹴られないかなと思った。その瞬間に蹴ったら入るのにと思った。
- だめなのか?というはてなという感じ。
- だめとは思わなかったです。
【Twitterの意見】
- PKで、ゴールキーパーが笛が鳴った後もゴールポストにジャンプしていたのですが、これはやって良い行為なのでしょうか
水沼貴史さんの見解
【このシーンについて】
- キーパーがライン上を動くのは問題無いと思っている。
- ただ、叩くというところに対してはわかっていない。
- いけないんじゃない?と思った。
- レフリーが笛を吹いた。そこまではやってもいいけれども、笛を吹いた瞬間からは、横の動きは良いけれどもジャンプは、ダメみたいな
家本さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- 奥深いシーンですよね。
- ジャンプすることがダメなのかというと、音の問題もあるので、一概にはダメとは書いていない。
- 競技規則の話で言うと、「ゴールキーパーは、ボールがけられるまで、キッカーに面して、両ゴールポストの間のゴールライン上にいて、ゴールポスト、クロスバーまたはゴールネットに触れていてはならない。」と書かれている。
- これをどう考えるか
- インプレーの合図がなった(笛が吹かれた)、1回鳴らす。
- キッカーが助走に入る瞬間は触れていない。
- 競技規則を犯しているとは言い難い。けれどもあれだけやって触れているという見方も出来る。
- 完全に個人的な考えになるが、副審から威圧的な行為があるということで、主審に助言し、一度主審からやりすぎなので次やったらイエローカード等のコミュニケーションがあったほうが良かったのかなと思う。
- インプレーをどう考えるかになるけれども、インプレーでなければ何をしても良いというわけでは無い。
- 例えば、キッカーがボールをセットしたらDFやキーパーがちょっかいを出したりするプレッシャーをかけるが、主審はそれを止めると思う。
- これも同様の類だと思う。
まとめ
今回は、2022シーズンJリーグジャッジリプレイ#22の内容についてまとめてみました。
今回の4つ目の事例では普段考えないような事例でしたので、勉強になりました。色々な事をする人がいるもんだなと思います。
これからも、いろいろな見解や議論があると思いますが、今後もジャッジリプレイを拝見しながら勉強していきたいと思います。
最後まで内容を確認して頂き、ありがとうございます。
本日の用語
DOGSOとは?
DOGSOについては、下記ページにまとめておりますので、参考にしてください。
SPA(スパ)とは?
- STOPPING A PROMISING ATTACKの略
- 相手の大きなチャンスとなる攻撃を阻止する事
第14条 ペナルティーキック
- ゴールキーパーは、ボールがけられるまで、キッカーに面して、両ゴールポストの間のゴールライン上にいて、ゴールポスト、クロスバーまたはゴールネットに触れていてはならない。