はじめに
2022シーズンもジャッジリプレイは継続。
本日は、2022年3月15日に配信された2022シーズン Jリーグジャッジリプレイ#04で放送された事例をまとめたいと思います。
今回の事例は、J1リーグ第4節とJ2リーグ第4節の中から、合計4事例紹介されています。
今後もJリーグジャッジリプレイを通して、サッカーのルールを学んでいきたいと思いますので、皆さんも参考にしていただければと思います。
DAZNのJリーグジャッジリプレイとは
- 毎週火曜日に更新
- 週末のJリーグで起こった事象(判定)についてSNSで反響のあったプレーをわかりやすく解説
- 司会は桑原さん、Jリーグ副理事長の原さん、Jリーグウォッチャーの平畠さんも出演
2022シーズン Jリーグジャッジリプレイ#04の事例
- 2022 J2リーグ 第4節 長崎 対 大分の事例
- 2022 J2リーグ 第4節 甲府 対 山形の事例
- 2022 J1リーグ 第4節 磐田 対 G大阪の事例
- 2022 J1リーグ 第4節 湘南 対 京都の事例
Jリーグジャッジリプレイの映像
事例1:J2リーグ 第4節 長崎 対 大分の事例
- 加藤選手のシュートのこぼれ球をエジガル ジュニオ選手が拾い、加藤選手に折り返し加藤選手がシュートを売った場面
- ここでホイッスルが鳴り長崎にPKが与えられた。
- リプレーで確認する加藤選手のシュートがペレイラ選手の右肩あたりに当たっておりこれをハンドと判定
- 長崎にPKを与え、抗議を続けていたペレイラ選手にイエローカードを提示
- この判定が妥当だったのか議論
平畠さんの見解
【ハンドかどうか】
- 見た感じハンドでは無いんじゃないかと思っている。
- 脇よりの胸かなと思ったけれどもリプレーでペレイラ選手だけ見ている特殊な見方をしている。
- ハンドかどうかだけで見ているので、サッカーの見方としてはおかしいと思って見てはいるもののハンドでは無いんじゃないかという気がしてた
【Twitterの意見】
- ペレイラ選手のハンドはPKなんですか!?脇をしめていたようにも見える自然な位置に腕があったと思いますが!?
原さんの見解
【ハンドかどうか】
- これはノーハンド。
- ペレイラ選手もかなり腕を畳んでいるのを意識している。
- 仮に畳んでいる腕に当たったとしても今のルールで言えばこの距離と強さで言ったらこれをハンドとするべきではないと思う。
深野さん(元国際審判員)の見解
【ハンドかどうか】
- 印象は、厳しいと思った。
- ただ、当たったところがどこかが完全にわからないので、どっちとも言えないと思っている。
- ハンドとレフリーがしたのであれば、ハンドとするしかないのかなと
【イエローカードについて】
- PKにするのであればシュートブロックなのでイエローカードがでる。
家本さん(元国際審判員)の見解
【ハンドかどうか】
- アングルによって変わってくるという印象
- 印象は、ノーハンド
- ゴール裏から映している映像だと胸に当たっている。
- レフリーのポジションからだと腕に近いところにボールが当たっているように見える。腕の付け根に当たってはねている印象になる。
【VARが介入するかどうか】
- 確実に腕に当たっていない映像があるので、介入するとは思う。
4名のいえぽんボード図
事例2:J2リーグ 第4節 甲府 対 山形の事例
- 甲府のチャンスの場面。ウィリアン リラ選手のパスを受けた宮崎選手がそのままゴール。
- リプレーで見ると宮崎選手がパスを受けたときに半田選手を倒しているようにも見える。
- この接触をノーファールとしてゴールを認めるのは正しかったのか
- このシーンについて議論
平畠さんの見解
【このシーンについて】
- 微妙ですね。
- どちらかというとノーファールの気持ちに近い。
- ゴールをそのまま認めてよかったと思う。
- 競り合いの中から宮崎選手が勝ちっとったようにも見える。
- 笛が鳴っていたとしてもそうだなと受け入れるしノーファールでもそうだなという感じがする。
【Twitterの意見】
- ゴールが決まった瞬間は良かったけど、やはりファールかなと。VARがあったらゴールに直結するから、取り消しかなと、vfkサポですが、判定は覆らないにしろ、今後の為にファールか否かの検証を是非お願いしたいです。
原さんの見解
【このシーンについて】
- これは判断が分かれると思う。
- 指導者目線で見ると、半田選手が宮崎選手が来ていることをわかっていなかったと思う。
- 半田選手がもっと成長してほしいこともありどっちでもとれる。
深野さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- 私自身の意見は、平畠さん、原さんと同じ位置
- 接触が引っ掛けたのかたまたまの接触で転んだのかがわからない。
- となるとサッカー的にはプレーオンになると思った。
- オフェンスの方がボールに近くてディフェンス不利という事は変わらないので、レフリーの判断通りだと思った。
家本さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- よりフリーキックに近いプレーだった。
- 左足がどういうアクションをしたのかというところ。
- あとは体の使い方というところ
- やや半田選手の方がボールに優位な位置にいるところを後ろからきている。
- 映像をみると宮崎選手の左足が、半田選手の足が出てくるところに行っている。
- それはフットボールというよりは相手をつまづかせようと十分判断できるので、この場合は、フリーキックと判断する方が僕としては強い
4名のいえぽんボード図
事例3:J1リーグ 第4節 磐田 対 G大阪の事例
- 福田選手のクロスにパトリック選手が落とし山見選手が詰めるが森岡選手のディフェンスに阻まれる。
- プレーが切れたところでVARが介入。主審がオンフィールドレビューを行う。
- オンフィールドレビューを行った結果、パトリック選手のハンドをとり磐田ボールで再開
- 一連の判定は妥当だったのか議論。
平畠さんの見解
【ハンドの判定について】
- 結果的にハンドになってしまうと思う。
【Twitterコメント】
- 山見選手へのファールはPKか否かの判定だからVARの介入は理解できたんだけど、パトリックのハンドをなんでVARで判断したの?加入できないはずでは?
原さんの見解
【ハンドの判定について】
- ハンドでは無いと思う。
- 例えば、森岡選手に当たってパトリック選手の頭に当たって腕に当たったら、これをハンドととりますかというのが意見。
- これはハンドじゃないと見た方がサッカーは面白いと思う。
深野さん(元国際審判員)の見解
【VARの介入について】
- PKかどうかを主審が判断する。
- PKとなった場合、APPを確認する。そのAPPの流れでハンドがあったと主審が判断をしてフリーキックで再開という事になった。
- 必ずAPPがセットになるので、そこは戻って確認しなければならない
【APPについて】
- ATTAKING POSSESSION PASE
- 攻撃側チームがボールを保持し攻撃に移る局面
- 得点、PKとなる、また決定的な得点の機会阻止の反則が起こる前に、VARが攻撃側の反則があったかどうかをレビューすることが可能な範囲
【ハンドについて】
- どっちなんだろうという思いで来た。
- 最初のノーマルスピードで見た場合は、違うかなと思ったが、最終的にはそこのスペースをつぶしに来た、後ろにボールが流れるのを嫌がった手かなと判断できなくもない
家本さん(元国際審判員)の見解
【ハンドについて】
- パトリック選手の腕に当たったのが不自然と見るかがポイントかなと
- 競技規則の文言と照らし合わせたときに、フォローできる。
- 不自然ではない、ノットハンドとなる。
- 逆にディフェンスの場合は、それはハンドとなる印象
- そうなった場合は、どちらともいえる。
- 競技規則の文言と照らし合わせたときには、ノットハンドの印象になるが、ディフェンスがゴールにに設定を少し変えるとハンドリングオフェンスの方が納得感が高いとなった時には、これをハンドリングオフェンスとすることを十分受け入れられる。
4名のいえぽんボード図
事例4:J1リーグ 第4節 湘南 対 京都の事例
- 湘南のチャンス。田中選手から前線の町野選手にスルーパス。
- 町野選手が転倒しホイッスル。
- 主審は、DOGSOで麻田選手にレッドカードを提示
- 麻田選手と町野選手の接触は足では無く、支え手が偶発的に当たったようにも見える。
- DOGSOで一発退場の判定が妥当だったのか議論
平畠さんの見解
【DOGSOの判定について】
- 以外に難しいと思う。単純では無いという部分はあると思う。
- 方向も町野選手が触ってから外側に向いている。
- 微妙か、そんなこともないか行けるか
- イエローでも良かったのかなみたいな
【Twitterコメント】
- 山見選手へのファールはPKか否かの判定だからVARの介入は理解できたんだけど、パトリックのハンドをなんでVARで判断したの?加入できないはずでは?
原さんの見解
【DOGSOの判定について】
- レッドだろうね。
- 結果、DOGSOだと思う。
- 麻田選手が左利きで左のアウトから出そうとしたのが違うと思う。ああいう生き方ではないと思う。
- 支え手と言いながらも足を払ってしまっているので、結果倒してしまったのと同じ。
- 抜ければ必ずシュートのところだから、結果DOGSOになってしまうと思う。
深野さん(元国際審判員)の見解
【DOGSOの判定について】
- 原さんと同じ、DOGSOだと思う。
- ファールについても、その通りで結果的にファールになってしまった。
- その手が付きどころが無いとしても結果的にファールになった。
- 4要件もバッチリそろっているので、レッド致し方なし
家本さん(元国際審判員)の見解
【DOGSOの判定について】
- ポイントは2つ
- 右手をどう判断するかとSPAなのかどうなのかという事
- 体を投げ出す行為というのは色々なフリーキックになるような要素が含まれている。
- タックルは色んな要素があるからすごくリスキーであることを選手も見る人も理解しないといけない。
- 支え手が滑った結果、町野選手に影響を与えている。
- 方向についても、瞬間的には外に向いているが、全体間としてはゴール方向に向かっているので、4要件(5要件)すべてにチェックが付くので、残念ですけどレッドカード
4名のいえぽんボード図
まとめ
今回は、2022シーズンJリーグジャッジリプレイ#04の内容についてまとめてみました。
今回の事例は、事例4以外はすべて意見が分かれる判定となりました。
それだけ難しい事例だったという事だと思います。難しい判定は無くならないと思うので、これからも色々な議論を繰り広げられるのだと思います。
それもサッカーの楽しさなのかもしれません。
これからも、いろいろな見解や議論があると思いますが、今後もジャッジリプレイを拝見しながら勉強していきたいと思います。
最後まで内容を確認して頂き、ありがとうございます。
参考:本日の用語について
APP:ATTACKING POSSESSION PHASE
- 攻撃側チームがボールを保持し攻撃に移る局面
- 得点、PKとなる、また決定的な得点の機会阻止の反則が起こる前に、VARが攻撃側の反則があったかどうかをレビューすることが可能な範囲
DOGSOとは?
DOGSOについては、下記ページにまとめておりますので、参考にしてください。