はじめに
どうも!Taruta(たるた)です。
今日は、日本時間では早朝にUEFAチャンピオンズリーグ決勝があり、レアル・マドリードがリバプールに勝利し14度目の欧州制覇を達成したようです。
試合を観戦したのではないのですが、記事を見ると内容的にはリバプールが押していたようですが、結果は1-0とレアル・マドリードがリバプールの猛攻を凌いだ感じなのかもしれません。
WOWOWから1分ハイライトがありましたので、掲載しておきます。
それでは本題。
2022シーズンもジャッジリプレイは継続。
本日は、2022年5月24日に配信された2022シーズン Jリーグジャッジリプレイ#12で放送された事例をまとめたいと思います。
今回の事例は、J1リーグ第14節の中から、合計4事例紹介されています。
今後もJリーグジャッジリプレイを通して、サッカーのルールを学んでいきたいと思いますので、皆さんも参考にしていただければと思います。
DAZNのJリーグジャッジリプレイとは
- 毎週火曜日に更新
- 週末のJリーグで起こった事象(判定)についてSNSで反響のあったプレーをわかりやすく解説
- 司会は桑原さん、Jリーグウォッチャーの平畠さんも出演
- 今回はスペシャルゲストで那須 大亮さんが出演
2022シーズン Jリーグジャッジリプレイ#12の事例
- 2022 J1リーグ 第14節 鳥栖 対 川崎Fの事例
- 2022 J1リーグ 第14節 湘南 対 神戸の事例
- 2022 J1リーグ 第14節 C大阪 対 G大阪の事例
- 2022 J1リーグ 第14節 福岡 対 横浜FMの事例
Jリーグジャッジリプレイの映像
事例1:J1リーグ 第14節 鳥栖 対 川崎Fの事例
- 垣田選手がセンターサークル付近でボールを奪い鳥栖のカウンター
- 谷口選手がファールで止めてホイッスル。
- 主審は谷口選手にイエローカードを提示。
- ここでVARが介入。主審がオンフィールドレビューを行いDOGSOかどうかの確認が行われ、主審はDOGSOと判定し谷口選手のカードをレッドカードに変更
- この判定は妥当だったのかこのシーンについて議論
平畠さんの見解
【DOGSOになるか】
- 明確にレッドという感じはしない。
- コントロールは出来ると思う。距離はちょっとまだあるかなという気もするし、フロンターレの選手も4人いるし、間に合うかという議論はあると思うけれども、4要件満たしているかな?という気がする。
【Twitterの意見】
- 毎週番組を見ている私としては、すぐに「ディレイディレイ、リコメンドオンフィールドレビュー、ポッシブレッド!」となりました。あれは赤寄りのオレンジで、VARの介入条件も満たしていますよね?
那須大亮さんの見解
【DOGSOになるか】
- 守備競技者として谷口選手の気持ちが良くわかる。
- 個人的にはイエローカードにしてほしい。谷口選手は位置も考えたと思う。
- あとその後のボールの方向を絶対に考えているはず。当たる力加減も考えていると思う。
- 鳥栖の選手が2人中にいるけれども、ボールが流れていて、サイドバックの選手も中に絞ることができるから1対1には直接的にならないと思う。
- 守備的競技者として、プロフェッショナルファールとしてイエローカードにしてほしいと思う。
家本さん(元国際審判員)の見解
【DOGSOになるか】
- 映像を見る限りでは赤になってしまうだろうなと
- 距離は、近くはない(70%ぐらい)
- 方向は全体的にゴール方向に向いていると言える。(90%ぐらい)
- 人数で言うとコンタクトがあった瞬間的には、残念ながら川崎の選手たちはノーチャンス(100%)
- 位置は、ボールのコンタクトから距離があるのでカバーに行ける位置にいない(100%)
- 可能性は、かわす時にボールを少し前に出している。その後コンタクトがあり倒れている。冷静に見るとコンタクトが無ければ、十分垣田選手はボールをコントロールして中に入っていける。(80%~90%の間)
- トータルで考えると80%~90%の間に入るシチュエーションなので、VARとしてはリコメンドしたというところがある。
- 荒木主審がイエローカードにしたのは、位置がやや外側であり、ゴールから遠い、コントロールの後の状況から現場では、荒木主審はオレンジ色の赤と黄色とできると判断し黄色にしたのだと思う。
4名のいえぽんボード図
事例2:J1リーグ 第14節 湘南 対 神戸の事例
- 神戸のフリーキックの場面。イニエスタ選手が蹴るとゴール右隅に決まり神戸の得点となるが、ここでVARが介入。
- VARオンリーレビューでハンドの反則となり、神戸の得点が取り消されることに。
- リプレーで見るとタリク選手の腕に当たった後に武藤選手の肘に当たってゴールに決まっていた。
- この判定に神戸の選手は猛抗議をしていたが、判定は変わらず。
- ゴールを取り消したが判定は妥当だったのか議論
平畠さんの見解
【このシーンについて】
- ルール上は仕方が無いと思うけれども、気になるのは、湘南の選手の手に当たっているのがハンドなのかどうか、あれが無かったら武藤選手の手に当たっていたのかどうなのかみたいなところはすごく気になるなと思った。
【Twitterの意見】
- OFRが行われなかったのはなぜでしょうか?武藤選手のハンドはボールが手に当たったkの判断の為、VARオンリーでよい認識ですが、その前に当たった湘南の選手のハンドは、ボールに腕が当たったのが意図的かの判断のためOFRは必要だと思うのですが。
那須大亮さんの見解
【このシーンについて】
- ルール上手に当たったら無効というのは決まっているので、選手だったりチームの心情を考えると言いたいこともわかるけれども、それは認めないといけないので、これは仕方が無いかなと思う。
家本さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- 競技規則には、相手チームのゴールに次にように得点する。入るけれどもダメだという事。
- 2つあり、偶発的であってもゴールキーパーを含め自分の手や腕から直接、偶発的であっても自分の手や腕に触れた直後にとある。
- 1つ目の話は、今回の事例(武藤選手のシーン)。2つ目は、当たって落ちたボールを自分で蹴ってはダメ。
- 人が変われば大丈夫であると明確にうたわれているので、得点かどうかというところでは、競技規則上残念ながらというところ
【タリク選手の腕に当たっている件】
- 間違いなく当たっている。主審がどう見たかというのはあるが、最初タリク選手は腕を隠す。
- 蹴られたときの前に出て自分の身を守るような動きで手に当たる。
- ボールが当たった肘が体についているか離れているかは大きなポイントになる。
- 体から離れている場合は、自分の体を不自然に大きくしたともいえるし、ボールの方向に動かしたともいえる。
- 映像で見る限り、ボール方法に腕を動かしてはいない、かつ、手は自分の体を守るためしっかりつけているところにボールが来て肘に当たって方向が変わっている。
- 腕、肘に当たっていることは100%だけれども、競技規則上の解釈でハンドリングオフェンスになるかというと、ならない。
- 神戸の選手の気持ちはわかるが、ハンドにはならない。
【FC東京-柏はOFRあり、湘南-神戸はOFR無しの違い】
- FIFAでは、試合に強いインパクトを与える場面、試合終了間際とか大きな喜びがあった場合には、必ずでは無いが、OFRで確認することを推奨している。
- テクニカル上マストでは無い、と理解しているので、そこで2つのパターンが出来たのだと思う。
- 武藤選手のハンドとタリク選手のハンドは分ける必要がある。
- 武藤選手のハンドは、残念ながらハンドになる。
- タリク選手のハンドは、十分ハンドの反則であったのかを議論だと思うけれども、絶対ハンドなのかというとシーンを見るとハンドにはあたらないと思うし、現場の審判団がそう判断したことは十分に理解は出来る。
事例3:J1リーグ 第14節 C大阪 対 G大阪の事例
- レアンドロペレイラ選手がクロスを上げ、山見選手が合わせてゴールかと思われたが、主審はライン上で防いだと判断。ゴールは認めず試合続行となった。
- しかし、プレーが止まった所で、VARが介入。
- VARオンリーレビューの結果、ボールがゴールを超えていたという事で、ゴールに判定が変更となった。
- このシーンについて議論
平畠さんの見解
【このシーンについて】
- このあと、セレッソがチャンスを迎えてて、シュートシーンまで行ったので、シュートが決まっていたらもっと大変だったと思う。
那須大亮さんの見解
【このシーンについて】
- 正確性ということでよかったと思う。
- 新しいエンタメ性というか、以前は、ゴールを割った割らないのエンタメ性の議論があったと思うけれども、新しいテクノロジーが取り入れられて選手側が報われるので、これはこれで素晴らしいジャッジだったと思う。
家本さん(元国際審判員)の見解
【VARか確証があって判定が変わったか】
- 中継ではそういうシーンも出てきているので、そうなんだというのがひとつ
- たまたま脇ぐらいのボールが見えているので、確認できたけれども、体がかぶってしまったら、同じ状況であっても確認できないので、良かったという話がひとつ
- 海外なんかは、反対方法にもゴールラインカメラがあって、AサイドはダメでもBサイドを見ようというのがある。
- コストの問題があるので難しいと思うが、海外なんかは、挟むようにやっているが、ゴールラインテクノロジーを入れている。
- よくVARが確認できたと思う。
事例4:J1リーグ 第14節 福岡 対 横浜FMの事例
- 横浜FMがパスを回している中で、前線のアンデルソンロペス選手と宮選手がバトル。
- その直後、宮選手が何かを訴えるかのようにエキサイト。
- VARが介入し、主審がオンフィールドレビューを行う。
- リプレーで見ると体を押してきた宮選手に対して、アンデルソンロペス選手が見や選手に唾を吐いていた。
- この行為を確認した主審はアンデルソンロペス選手にレッドカードを提示。
- このシーンについて議論
平畠さんの見解
【このシーンについて】
- これは、この映像があったからよかったけれども、映っていない可能性ももちろんあったと思う。
- 画面から切れかけていた。ああいうのも映像があったからというところは大きい
那須大亮さんの見解
【このシーンについて】
- 守備者側としては、どれだけ見えていないところで、いらだたせるか、マリーシアという言葉があるぐらいなので、通常で行われている事なので、アンデルソンロペス選手のあの行為はやっていはいけない軽率な行為だと思う。
- あそこで退場となり一人ビハインドで戦わなければならないので、選手としてやってはいけない行為だと思う。
家本さん(元国際審判員)の見解
【VARが無かったら】
- VARが無かったら確認できていないと思う。
- どうやって確認したのかは、中の選手達が何を言っているのか?なんで対立しているのか?対立の元は何なのか?というときに恐らく宮選手が唾をかけられたという事でこういうシーンになったと思う。
- レフリーが、現場の状況をVARに説明しVARが映像を確認し間違いないと確認できたので、主審に映像を提供した。
【アンデルソンロペス選手の処罰について】
- 海外の事例を見ると5試合とか10試合近い。
- 罰金も数十万ではなくて一桁上がる何百万という事例は見ているので、JFAとJリーグの規律委員会だとは思うけれども、海外ではかなり重い処罰になっている。
まとめ
今回は、2022シーズンJリーグジャッジリプレイ#12の内容についてまとめてみました。
事例2で家本さんから紹介がありましたが、「FIFAでは、試合に強いインパクトを与える場面、試合終了間際とか大きな喜びがあった場合には、必ずでは無いが、OFRで確認することを推奨」となっているようです。
確かに、FC東京との試合でVARが介入しオンフィールドレビューの結果、ゴール取り消しになりましたが、DAZN観戦中もオンフィールドレビューの映像が流れていたので、判定には納得感がありました。
柏レイソルの選手達も抗議することなく結果を受け止めていたと思います。
この内容については議論になると思いますが、試合に強いインパクトを与える場面では、可能であれば、オンフィールドレビューを実施したほうが良いかもと思いました。
これからも、いろいろな見解や議論があると思いますが、今後もジャッジリプレイを拝見しながら勉強していきたいと思います。
最後まで内容を確認して頂き、ありがとうございます。
参考:本日の用語について
第12条ファウルと不正行為 ボールを手または腕で扱う【抜粋】
- 偶発的であっても、ボールが自分や味方競技者の手や腕に触れた直後に
- 相手競技者のゴールに得点する。
- 得点の機会を作り出す。
- 相手競技者がボールをプレーする可能性に影響をあたえるような明らかな行動をとる。
- オフサイドポジションから移動した、またはオフサイドポジションに立っていた競技者が相手競技者の進路上にいて相手競技者がボールに向かう動きを妨げた場合、それにより相手競技者がボールをプレーできるかまたはチャレンジできるかどうかに影響を与えていれば、オフサイドの反則となる。