はじめに
本日は、2021年8月11日に配信されたJリーグジャッジリプレイ#21で放送された事例をまとめたいと思います。
今回の事例では、プッシングの反則位置について解説がありました。あまり理解できていない内容だと思いますので、参考にして頂ければと思います。
今後もJリーグジャッジリプレイを通して、サッカーのルールを学んでいきたいと思いますので、皆さんも参考にしていただければと思います。
※毎週火曜日に配信となっていますが、今回は、水曜日配信となったようです。
DAZNのJリーグジャッジリプレイとは
- 毎週火曜日に更新
- 週末のJリーグで起こった事象(判定)についてSNSで反響のあったプレーをわかりやすく解説
- 司会は桑原さん、Jリーグ副理事長の原さん、Jリーグウォッチャーの平畠さんも出演
- 今回から、リモートでは無く、スタジオでの番組配信
2021年8月10日配信のJリーグジャッジリプレイでの事例
- 2021 J1リーグ 第23節 アビスパ福岡 対 サンフレッチェ広島の事例
- 2021 J2リーグ 第24節 ヴァンフォーレ甲府 対 ジュビロ磐田の事例
- 2021 J1リーグ 第6節 ガンバ大阪 対 横浜F・マリノスの事例
Jリーグジャッジリプレイの映像
事例1:J1リーグ 第23節 アビスパ福岡 対 サンフレッチェ広島の事例
- 柏選手が森島選手とのワンツーで抜け出し、ペナルティエリア付近で倒された場面。
- 主審は、志知選手のファールを取りPKの判定。志知選手はこの試合2枚目のイエローカードのため退場となった。
- リプレーで見ると志知選手のプッシングのファールは、ペナルティエリアの外のようにも見える。
- PKの判定、イエローカードの判定は妥当だったのか、このシーンについて議論
平畠さんの見解
【この判定について】
- これはかなり微妙な-シーン。体は、志知選手の前に入っている。押し始めたのはラインの外に見えた。
- 押し終わったのがラインの中という気がした。
- 最終的なところでいえば、ボックスの中になってしまうのかなという気がする。
【Twitterの意見】
- 志知選手が柏選手に触れ始めたのはペナルティエリアの外だと思うけど、PKが妥当なの?ホールディングの場合は手が離れた場所だったと思うけど、プッシングの場合はどの位置でファールを取るのが正しいのだろうか
- ペナルティエリア内のファールでイエローカードの判定という事は・・①危険なファール。②ドグソが一段落ちてイエローのどちら?危険なファールとは感じず、ドグソの要件も満たしていない気がします。
原さんの見解
【この判定について】
- 福岡の選手からするとファールをしているのはエリアの外ではないかと思う。どこまでプッシングが続いていたか、カードも含めてちょっと厳しかったかなと個人的には思う。
- ギリギリの場合は、最初当たっているのが外だから外でもよかった気がする。
深野さん(元国際審判員)の見解
【この判定について】
- PK、イエローカード(SPA)だと思う。
- プッシングがどこからどこまでという質問があったが、競技規則には書いていない。
- プッシングも結局、当たった瞬間から押し続けている間は、力がかかっているので、離れたところまで影響していたと考えられる。
- そう考えるとペナルティエリア内まで影響していた。と考えPK。
- ペナルティエリア内だと1段落ちるという話があるが、あれは、足によるファールだけが落ちるので、ホールディング、プッシングの手による反則は、1段落ちないので、PK、イエローカード(SPA)だと思った。
【ペナルティエリアのライン上は】
- ペナルティエリアのライン上は、ペナルティエリアの中という判定になる。
- ライン上、くらいのファールだったのだと思う。
事例2:J2リーグ 第24節 ヴァンフォーレ甲府 対 ジュビロ磐田の事例
- 磐田のチャンスの場面。
- ボールを受けた鈴木選手がゴール正面から切り替えしてパス。
- パスを受けた金子選手はペナルティエリア内でキープするが、メンデス選手がディフェンスに来たところで転倒。
- リプレーで見るとメンデス選手の右足が、金子選手の右ひざに当たっているように見えるが笛はならず、ノーファールの判定。
- ノーファールの判定は正しかったのか、今回は、このシーンについて議論
平畠さんの見解
【このシーンについて】
- アディショナルタイムでメンデス選手のヘディングで追いついた後のボルテージの高い状態でのプレーだった。
- ノーマルスピードで見たときには、ファールという感じはしなかったが、スローで見るともしかしたらPKかなと、PKよりの気持ちになった。
【Twitterの意見】
- 金子選手に対してメンデス選手はボールにチャレンジしておらず、左足で金子選手の足を踏んだ後、右足で金子選手の足を払ったように見えるが、あれはPKではなくノーファールなの?
原さんの見解
【このシーンについて】
- PKだと思う。
- アディショナルタイムで追いついたような選手は、テンション上がっているから行ってしまう。ヒーローになりかけた人がその後PKをもらってしまうようなことがある。
- 金子選手の倒れ方が、きれいすぎるから演技じゃないかって思われてしまったかも。
- 2回目の蹴り、あれはPKだと思う。が正直な感想
深野さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- 正直、あの角度からの映像では何とも言えないので、どっちも取れるかなというのが正直なところ
- そうなると、現場にいたレフリーの判断が尊重されるべきだと思う。
- PKを取らないほうが難しいと思われる選手のリアクションであった。
- 選手のリアクションを見て、きれいに引っかけられたように見えるとPKを取りがちだと思うけど、良くノーファールと判断したなと思う。
- どことどこがコンタクトしたかが、明確ではないので、メンデス選手の最初の足なのか、次の足のつま先なのか膝なのか、それがどれくらい影響があったのか、総合的に考えられなければいけない。と思う。
- どれもがぼんやりしているので、もしかしたら金子選手がエスケープで飛んだのかなとか、色々考えられるので、わからない、どっちもあるかな(五分五分)のご意見があるというふうに思う。
事例3:J1リーグ 第6節 ガンバ大阪 対 横浜F・マリノスの事例
- レオセアラ選手からパスを受けようとしたエウベル選手が足を高く上げた足が昌子選手と接触。
- 主審は、エウベル選手にイエローカードを提示したが、一発レッドに値する危険なファールではとの声が寄せられている。
- イエローカードの判定が正しかったのか、
- この後何事もなくプレーが続けられたが、今回は、このシーンについて議論
平畠さんの見解
【このシーンについて】
- 見た感じレッドが出てもおかしくないかなと一瞬思った。
- 例えばシャツが破れたなど、見た目で衝撃てなところがあると感情的にレッドとという気持ちになるが、そこは冷静に見なければならないと思う。
原さんの見解
【このシーンについて】
- これは、イエローカードだと思う。
- 後ろからくるボールしか見ていなくて、ボールが前に来たので足を延ばしていた。昌子選手の事を意識していなかった。
深野さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- イエローカードだと思う。
- 原点に立ち戻らなければならないのは、接触点がどうだったかということ。
- まったくエウベル選手が昌子選手が視野に入っていなかったと思う。
- 膝が曲がっていて接触点がすれていっている。
- 全面的に足の裏で背中を踏みつけるのではなく、擦ってそらせていっていた。
- 一言でいうとフルでコンタクトしていなかった。
【故意では無いが、重大な結果を引き起こした場合、判定に加味されるか】
- 警告の条文に結果的に危険となる行為についてあり、今回はこれが当てはまると思う。
- 警告は色々種類があるが、これはラフプレー(悪さ)の方で警告となる。
【レッドカードだった場合、間違いではないか】
- VARはサポートできたと思う。
- 教材としては、イエローカードになるが、現場でレッドカードを出すという事もわかると思う。
まとめ
今回は、2021年8月11日に配信されたJリーグジャッジリプレイ#21の事象についてまとめてみました。
事例1にて、プッシングについて、どこが反則のポイントになるかという点で、競技規則には書いていないという事でした。
今回の解説では、当たった瞬間から押し続けている間は、力がかかっているので、離れたところまで影響しているという事ではありましたが、主審の判断にゆだねられるポイントなのだと思います。
また、ペナルティエリア内でPKとなった場合、カードの判定は、1段落ちるという認識が頭にありますが、足によるファールだけが1段落ちるという事を再認識する必要があると思いました。
これからも判定については、海外での判定含め色々な議論になると思いますが、今後も、ジャッジリプレイを拝見しながら勉強していきたいと思います。
最後まで内容を確認して頂き、ありがとうございます。
参考:本日の用語について
第12条 ファウルと不正行為 1.直接フリーキック【抜粋】
- 無謀とは、相手競技者が危険にさらされていることを無視して、または結果的に危険となるプレーを行う事であり、このようにプレーする競技者は、警告されなければならない。