はじめに
本日は、2021年11月23日に配信されたJリーグジャッジリプレイ#36で放送された事例をまとめたいと思います。
今回の「JUDGEMENT ONE POINT LESSON」では、「スローイン」について解説して頂いています。
今後もJリーグジャッジリプレイを通して、サッカーのルールを学んでいきたいと思いますので、皆さんも参考にしていただければと思います。
DAZNのJリーグジャッジリプレイとは
- 毎週火曜日に更新
- 週末のJリーグで起こった事象(判定)についてSNSで反響のあったプレーをわかりやすく解説
- 司会は桑原さん、Jリーグ副理事長の原さん、Jリーグウォッチャーの平畠さんも出演
- 今週もリモートでは無く、スタジオでの番組配信
2021年11月23日配信のJリーグジャッジリプレイでの事例
- 2021 J1リーグ 第36節 ガンバ大阪 対 名古屋グランパスの事例
- 2021 J2リーグ 第40節 ジュビロ磐田 対 V・ファーレン長崎の事例
- 2021 J2リーグ 第40節 ジュビロ磐田 対 V・ファーレン長崎の事例
- 2021 J2リーグ 第40節 愛媛FC 対 SC相模原の事例(JUDGEMENT ONE POINTO LESSON)
Jリーグジャッジリプレイの映像
事例1:J1リーグ 第36節 ガンバ大阪 対 名古屋グランパスの事例
- 宇佐美選手がDFラインの裏にパス。パスを受けた柳澤選手が折り返したところを山見選手がシュートし最後はパトリック選手がゴールに押し込んだ場面
- しかし副審の旗が上がっておりオフサイドの判定でパトリック選手のゴール取り消しに。
- リプレーで見ると宇佐美選手からパスを受けた柳澤選手のオフサイドを取ったようですが、映像で見てもかなり微妙な判定だった。
- VARの介入は無かったため、オフサイドの判定は正しかったことになるが、まずは、今回はこのシーンについて議論
平畠さんの見解
【このシーンについて】
- スローで見ると吉田選手の右足が曲がって入てそれがラインになると思う。柳澤のかたか膝という事になると思うが、そうなると同一線上に見える。
- オフサイドかな?とVARの映像をどこで止めるかによって変わってくる気はする。
【Twitterのコメント】
- 「際どい場合は副審の判定を尊重するからVARの介入は無し」という意見を見ました。ファクトチェックでこの要素は実際に加味されるのでしょうか?沢山ゴールから見たいから際どい時はフラッグを上げないで欲しいです笑
原さんの見解
【このシーンについて】
- オンサイドっぽく見える。
- ここは深野さんに聞いたほうがいいと思う。
深野さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- VARがチェックをしてラインを引いてこれは100%では無いという事で、そのまま審判の判定を認めたという事だと思う。
- 3Dなのか、2Dなのかは、3Dは立体的に線を引くことが出来る。
- 今回の場合は、DFの踵に引くことになり結構簡単に引くことが出来るが、オフェンスの選手、今回は脇になると思うが、脇から垂直に線をおろして線を引くことになる。
- 腕以外なので、頭が出ていたら頭になるし、膝が出ていたた膝になる。一番出ているところから線を引くことが出来て、見比べる事ができて3Dで全部探すことが出来る。
- 2Dの場合は、ラインが1本しか引けないので、あとは目視するしかない。
- 100%無いのであれば、審判団の判断を尊重するしかないという事になるので、今回は、VARがチェックして審判団の判定を尊重することになったのだと思う。
事例2:J2リーグ 第40節 ジュビロ磐田 対 V・ファーレン長崎の事例
- 鈴木選手がゴール前にクロス。これがGKの高木和選手がパンチングでクリアすると、長崎の選手に渡りカウンターに。
- ここで主審のホイッスル。ゴール前で松本選手が倒れていたため、試合をいったん止める。
- リプレーで見ると高木和選手がクリアするときに高木和選手の膝が松本選手の顔面に直撃していた。
- 主審は副審と協議した結果、長崎のドロップボールで再開とした。
- 高木和選手の膝が松本選手の顔に偶然当たったとしてもファールを取るべきシーンだったようにも見える。
- ノーファールの判定が妥当だったのかこのシーンについて議論
平畠さんの見解
【このシーンについて】
- 危ないシーンでファールを取って欲しい気持ちがわかるけれども、どういうファールになるのかなって考えた。
- ファールにならない判定もわかるかなという気がする。
- 主審の方が、あの後高木和選手に一言いう事がもしかしたら必要なのかもしれないと思った。
【Twitterコメント】
- 偶然とはいえ非常に危険なプレー。命に関わることもある事象だと思う。あの密集の状況でジャンプ仕方は必要ないしもっとセーフティに飛べたはず。
原さんの見解
【このシーンについて】
- 松本選手がおおごとにならなくて良かった。
- 松本選手は間に入ってしまっていて、キーパーの事は見えなくて振り向いたときに来てしまったので、松本選手は避けようがなかったと思う。
- 高木和選手は必死にやろうとして、見てくれているのがわかっていったのであれば、非常に危険なプレーであるがそうでは無かった。アクシデントだった。
- あれをファールとるのは難しいかなと思った。
深野さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- ノーファールだと思った。
- GKがパンチングに行くわけだが、彼が一番そのボールを補給するチャンスがあって、他の選手には触る余裕が無くて、むしろ飛び込んできた。
- そういう意味ではGKもどうしようもなかった。松本選手もどうしようもなかったので、アクシデントの確認はするけれどもノーファールだと思う。
- 避けようがなかったと思う。偶発的に当たって、しかも自分以外のプレイヤーがプレーをしゴールを決めていることから得点を認めるが正しかったと思う。
【松本選手が重大な怪我をしてしまった場合】
- 怪我の程度では影響しない。
事例3:J2リーグ 第40節 ジュビロ磐田 対 V・ファーレン長崎の事例
- 松本選手が右足のクロス。これにファビアン ゴンザレス選手が飛び込みこぼれ球を押し込むが、主審はファビアン ゴンザレス選手のファールを取ってノーゴールの判定。
- リプレーで見るとGKの高木和選手がボールをこぼしたのは、亀川選手との接触が原因の様に見える。
- ファビアン ゴンザレス選手のファールを取ってノーゴールの判定は正しかったのか
- このシーンについて議論
平畠さんの見解
【このシーンについて】
- これは微妙なシーンで、攻撃側のファールになりがちで、ノーマルで見たときもそう思ったが、スローで何回も見ているうちにファビアン ゴンザレス選手のプレーがGKのキャッチングに影響があったかな?と思えてくるのはある。
- 仮にゴールが認められたとしてもそれはそれで納得もしてたかなという気もする。
- すごく微妙なところだなと
【Twitterコメント】
- ジュビロの3点目取り消しについては、その前にジュビロの選手がキーパーに当たっているようにも見えますが直接的な原因になるほどの接触でもなかったようにも見えます。両方とも唯一手が使えるキーパーが絡んだ複雑なシーンなのでどういう判断をするのか教えてほしい。
原さんの見解
【このシーンについて】
- なんか、得点を認めてあげたい気はするよね。
- 決して押していないし、競ってヘディングがボールに行っている感じだし
- キーパーも手で行っているけれども完全に掴んだ後では無くて同時くらいに行っているから
- キーパーの手なのかボールなのかはすごく微妙な感じ
- ゴールが入れば劇的なゴールだしジュビロのサポーターはゴールだろという気持ちはわかるし、長崎は助かったというのが正直なところかも
- ゴールでおかしくなかったと思う。
深野さん(元国際審判員)の見解
【このシーンについて】
- 最初に見たときは、ゴールだと思ったが、見るとレフリーの判断を想像するとGKがボールの手の中におさめてると思う。
- そのボールを落とした理由が味方選手が当たったからなのか、ファビアン ゴンザレス選手の頭が腕に当たったからなのか
- 頭が腕に当たっていれば確実にファールなので、それがレフリーが見えていたのでファールを取ったのだと想像した。
【GKが補給する前の競り合いだったら】
- ボディとボディであればノーファールとなる。
- GKは手が使えるので、手に対するチャージは基本無いので、手に対してヘディングの頭が当たる、体が当たることはファールになる。
- ショルダーであれば、空中であってもファールにならない。
JUDGEMENT ONE POINT LESSON
- 競技規則や判定において知っておきたいルールを取り上げて解説していくコーナー
- 今回のテーマは、「スローイン」
事例:J2リーグ 第40節 愛媛FC 対 SC相模原の事例
- 梅井選手がゴール前にロングスローを入れるとGKの岡本選手が触ってゴールイン。相模原の得点となった。
深野さん(元国際審判員)の解説
【スローインについて】
- スローインから直接得点が出来ないと競技規則に書かれている。
- 相手ゴールに入ったら、ゴールキックで再開。
- 自陣に入ったら、コーナーキックで再開
- そのままゴールラインを割ったと考えればいい。
原さんのコメント
- 現地で観ていてスローインから直接!と思ったがキーパーが触っているゴールだと思った。
- なかなか見れないシーン。
まとめ
今回は、2021年11月23日に配信されたJリーグジャッジリプレイ#36の事象についてまとめてみました。
今回の「JUDGEMENT ONE POINT LESSON」では、「スローイン」について「スローインから直接得点することはできない」解説がありました。
今回の解説を聞いたとき、学生時代にサッカーの試合で、間接フリーキックから直接ゴールに決まったが、ゴールキックから再開したことがあり、それを思い出しました。
今回の解説でもありましたが、「スローイン」、「間接フリーキック」ともに同じになるという事で、「そのままゴールラインを割ったと考えればいい。」という解説がわかりやすかったです。
「スローイン」一つにとってもルールが定められておりますので、参考にして頂ければと思います。
これからも、いろいろな見解や議論があると思いますが、今後もジャッジリプレイを拝見しながら勉強していきたいと思います。
最後まで内容を確認して頂き、ありがとうございます。
参考:本日の用語について
第15条 スローイン
- スローインから直接得点することはできない。
- ボールが相手チームのゴールに入った場合⇒ゴールキックが与えられる。
- ボールがスローワーのゴールに入った場合⇒コーナーキックが与えられる。